広島・ファビアン 3安打3打点で5戦連続打点 ハマスタ連敗止めた「手応え完璧」反撃4号2ラン

2025年5月11日(日)5時0分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 広島5-3DeNA(2025年5月10日 横浜)

 広島のサンドロ・ファビアン外野手(27)が10日、猛打でDeNA戦の逆転勝利に貢献した。4回に左翼ポール直撃の4号2ランを放って反撃のノロシを上げると、6回には同点打を右前へ運ぶなど3安打3打点。自己最長の9戦連続安打、5戦連続打点とし、5月8試合で打率・472、9打点と打ちまくる。チームは3位を死守し、同カードの横浜での連敗を8で止めた。

 新助っ人が、指揮官の見込み通りにまた打った。自慢の猛打で逆転勝利の立役者となったファビアン。この日も3安打3打点をマークして、自己最長の9戦連続安打、5戦連続打点とし、敵地の左側を真っ赤に染めたファンを大喜びさせた。

 「手応えは完璧。点を取らないといけない気持ちだった。同じ球種を見ていて甘いコースに来た。いいチャンスで良かった」

 反撃のノロシを上げる一撃は3点を追う4回だ。三塁内野安打の菊池を無死一塁に置く好機で、平良がカウント2—2から投じた外寄りの甘いスライダーを強振。左翼ポールを直撃する4号2ランとなり、広島ベンチはがぜん盛り上がった。

 2球目の外角スライダーを空振りし、3球で見逃し三振に倒れた初回が伏線となった。制球の良さを察知し、よりホームベースの近くに立って「アウトコースを狙い、甘く来たら前に飛ばす」プランがはまった。観察眼、修正力の産物だった。

 F砲獲得には、新井監督の意向が強く働いていた。新外国人を調査する際、チームに少ない右打ちで、打点を稼げる中距離打者を要望。駐米スカウトや編成担当とミーティングを重ね、候補者の映像を自ら数多くチェックした中で「一番良かったのがファビアン。ぶんぶん振り回さない。タイミングの取り方やコンタクトするのがうまいので、日本の投手にアジャストするのが早いかなと思う」と期待感を示していた。

 1点劣勢の6回1死二塁では、森原の高めスライダーに詰まりながらも小飛球を右前に落として同点。8回にも強いゴロで左前へ運んだ。見込み通りに活躍する新助っ人に指揮官は「ファビの2ランで“よし行くゾ”となった」とご満悦だ。

 これで5戦連続マルチ安打。5月8試合で36打数17安打と打ちまくり、打率はリーグ2位の・326へ急浮上した。朗報もある。左脇腹痛で戦線離脱したモンテロがこの日、ウエスタン・リーグで実戦復帰を果たした。

 「彼とは昨日、(電話で)話をした。本当に早く(1軍に)上がってほしいと思う」

 同い年のドミニカン。盟友が1軍復帰すれば、F砲はよりパワーアップしそうだ。(江尾 卓也)

スポーツニッポン

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