【パ守護神査定】ソフトバンクは盤石!日本ハムは覚醒!苦戦の西武は波に乗れない要因に

2023年5月13日(土)18時36分 ココカラネクスト

WBCで悔しい思いをした松井は、シーズンに入って防御率0.00で5セーブと結果を残している(C)CoCoKARAnext

 各球団の守護神事情を検討する第2弾はパ・リーグ。勝ちゲームの最後を締めるクローザーの働きぶりに注目した。開幕から約1か月半、パ6球団の守護神を A〜Cの評価でランク付けした。

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主なパ・リーグ守護神の成績(5月12日時点)
【A評価】
◆ソフトバンク・オスナ(28歳)
0勝0敗7S、防御率0.00

◆ロッテ・益田直也(33歳)
0勝0敗11S、防御率1.26

◆楽天・松井裕樹(27歳)
1勝0敗5S、防御率0.00

【B評価】
◆オリックス・平野佳寿(39歳)
0勝1敗7S、防御率2.00

◆日本ハム・田中正義(28歳)
1勝1敗4S、防御率2.08

【C評価】
◆西武・増田達至(35歳)
0勝1敗5S、防御率8.38

 安定感で群を抜いているのがソフトバンクのオスナ。11試合無失点、無四球と危なげない。メジャーで最多セーブを獲得した実績も申し分なく、絶対的守護神として信頼を勝ち取っている。

 オスナが抜けたロッテは、益田が絶好調。近年はピンチを背負う場面も多かったが、今年は失敗が1度もなく、リーグ最多11セーブ。あと7に迫った200セーブも時間の問題だ。ロッテは守護神を決めない方針で沢村も2セーブを挙げているが、益田が結果を出してフル回転しており、リードした試合を確実にものにして上位につけている。

 WBCで不完全燃焼に終わった楽天・松井は悔しい思いをシーズンにぶつけている。4月5日西武戦では史上最年少27歳で通算200セーブを達成。奪三振率14.66は12球団守護神でもトップと持ち味を発揮している。ただ楽天はリリーフ陣の状態が悪く、松井につなぐまで苦労し、下位で足踏みが続いている。

 首位オリックスは39歳の平野が7セーブと元気だ。日米通算228セーブまで積み上げ、名球会入りの資格「250セーブ」へ突き進む。長いシーズン、疲労の蓄積も心配されるが、若手リリーフ陣も順調に育っており、総合力で3連覇を目指す。

 日本ハムは開幕守護神の石川が故障し、田中正が代役を務める。クローザー転向初戦こそ逆転サヨナラ負けを喫したが、そのあとは1勝4セーブ。FA移籍した近藤健介の人的補償でソフトバンクから移籍。5球団からドラフト1位指名を受けた未完の大器が、新庄監督のもとで開花しつつある。

 C評価は西武・増田。20年最多セーブなど実績は豊富だが、35歳となり故障がちで衰えが隠せない。10試合5セーブも防御率は8.38。5月6日オリックス戦では9回に3失点して逆転サヨナラ負けを喫するなど、チームが波に乗り切れない要因の1つとなっている。今後も増田の調子が上がらず、不安定な状態が続くようだと、松井監督も対策を考えないといけない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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