「骨格的に限度がある」井上尚弥が自身の“リミット”に言及 フェザー級が限界と米老舗誌に語る「それ以上を目指すつもりはない」
2025年5月14日(水)6時0分 ココカラネクスト

井上はフェザーへの階級上げを視野に入れているようだ(C)Getty Images
“モンスター”が自身の未来について語った。
プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が、今後の階級変更への構想を米誌『The Ring』のインタビューの中で明かしている。
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同メディアでは、井上がこの先の階級について問われた答えとして、「フェザー級が自分の限界だ」と語ったと報じた。またその理由として、井上からは以下の様な言葉も発せられている。
「それ以上の階級には興味がない。もし自分の身長が170センチあれば話は違ったかもしれない。でも、骨格的に作れる身体には限界がある。スーパーバンタム級ですら、筋肉を少しずつつけて、身体を作りながら挑戦している」
これまで4階級を制覇し、バンタム、スーパーバンタムで4団体統一を果たすなど、現代のボクシング界のスーパースターとしての地位を確立してきている井上。今月には久々となる米国でのリングで、ラモン・カルデナス(米国)を下しタイトル防衛に成功。また、今後の対戦予定として、フェザー級のニック・ボール(英国)とのカードが組まれることも有力視されている中で、井上自身は様々な要因から、「5階級目」がリミットという考えを打ち明けている。
それらのコメントを伝える同メディアも、「果てしない上昇を続けてきたように見えるナオヤ・イノウエだが、ついに最終到達点が見えてきたのかもしれない」と綴っており、現階級での井上の戦いについて言及。「イノウエは常に先を見据えて行動してきたタイプだ。122ポンドへの転級後、決して楽な戦いばかりではなかった。過去4試合のうち2試合でダウンを喫している。それでもルイス・ネリやラモン・カルデナスを圧倒的に倒してきたが、さらに4ポンド上の階級で何が待ち受けているかについて、イノウエは十分に理解している」と見解を綴っている。
他にも同メディアは、「イノウエは戦士であり、自分の限界に挑戦したいと考えている。もし126ポンドで自信と快適さを感じられるようになれば、考えが変わる可能性もある」などと指摘。その上で井上による、「まだフェザー級すら試していないので、それ以上の階級なんて考えられない」とのコメントも記している。
ボクサーとしての自らの未来を冷静に分析する井上。それでも飽くなきチャレンジはまだ続いて行き、その都度、人々を熱狂させるファイトをみせてくれることも間違いないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]