【一問一答】メッツ・千賀「いつもより感覚良かった」フォークで再三ピンチ脱出 今季最多102球で7K
2025年5月14日(水)12時25分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ メッツ2—1パイレーツ(2025年5月13日 ニューヨーク)
メッツの千賀滉大投手(32)は13日(日本時間14日)、本拠パイレーツ戦に先発し、5回2/3を6安打2四球7奪三振1失点で勝敗はつかなかった。ナ・リーグ東地区首位のチームは2—1で勝ち、3連勝とした。
千賀は2回から5回まで毎回三塁に走者を置く展開。それでもピンチの場面では空振り17のうち11を奪った“お化けフォーク”で三振に仕留め、試合も5回まで1—0とリードして5勝目の権利を得た。6回2死二、三塁の場面で交代。最速97.5マイル(約156.9キロ)を記録し、今季自己最多の102球を奪った右腕はスタンディングオベーションで迎えられたが、2番手右腕ギャレットが2四球を与える押し出しで追いつかれ、勝ち星は消滅した。それでもチームは7回にベイティの本塁打で勝ち越し、勝利を挙げた。
防御率は1.22とわずかに下げたものの、千賀の投球回数が44回1/3とチームの試合数43を上回って規定に乗り、ナ・リーグトップに。地元放送局NYMによるとメジャー1年目の23年から通じて16試合連続自責点2以下は球団新記録と、安定感ある投球が光っている。
試合後、千賀との一問一答は以下の通り。
——得点圏に走者を置くことが多かったが、どういう考えで抑えていたのか。
「自分たちの点が入っていないっていうところはあったので、先に点をやりたくないなって思ってマウンドにはいました」
——どのようにしてそれを成し遂げたのか。
「アルビー(アルバレス捕手)がいい状況で適切なサインを出してくれたと思いますし、それに応えられた部分が多かった日じゃないかなと思います」
——今日のフォークの感覚は以前の他の試合に比べて良かったのか。
「いつもより感覚も良かったですし、とにかくそれで試合を大きく壊すことなくいけたところの大きな要因かなと思います」
——メンドーサ監督が6回途中にマウンドに来た際、どんな話をしたのか。
「あと1人だから振り絞れ的なことを言っていたと思う(笑い)。そういうニュアンスだと思ったし、自分の中ではもう次のバッターをどう、あと1人、チャンスをもらっただろうし、自分でどう抑えるかを必死に考えていた」
——去年なかなか投げられなかった後で、100球を超えたことは大きいか。
「100球に対してそんなに思うことはないんですけど、単純に1イニングたくさん球数を投げてピンチを背負ったっていうところが反省点ですし、そこをクリアしていかないとイニング(を稼ぐの)がなかなか難しいなと思った。まあそれくらいの球数は健康で投げられるのはもちろんベストですけど、1イニングで何十球も投げるというのを防いでいけばもっと楽に投げられるんじゃないかと思います」
——決勝本塁打を打ったベイティ選手は2023年などと比べてどう見えているか。
「彼は凄い今、自信を持って、どんな球でも打てば、打ってちゃんと芯に当たればスタンドのどこにでも入るっていう感覚で打席に入っていると思うので、凄い頼もしいです。もし対戦するってなったら今、みんなが嫌なバッターに見えているんじゃないかなと思います」
——フォークを6球連続で投げた場面もあった。フォークへの自信は。
「(自信は)もちろんあります。バッターの特徴を見てというところもあるので、それが打てるバッターだったらもちろん投げないですし、そういうのも見ながらマウンドで冷静にいれたんじゃないかなと思います」
——球数は今季最多だったにもかかわらず、監督は6回の最後を託してくれた。
「今日はああいうふうにランナーをためても抑えられていましたし、そこで最後いってくれたら、らキリよく次の回からリリーフの準備ができるっていうところで流れも良かったと思うんですけど、そこで粘りきれなかったのが自分の、もうちょっともう一つ頑張らなきゃいけない部分かなと思いました。春先こういう感じでだんだん球数も上げていきながら、もう少しパフォーマンスを上げていったら、もう少しスムーズにイニングを稼げるんじゃないかなと思いました」(ニューヨーク・杉浦大介通信員)