メッツ・千賀滉大 今季最多102球も「1回に何十球も投げるのを防がないと」防御率リーグトップ1.22
2025年5月14日(水)10時44分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ メッツ2—1パイレーツ(2025年5月13日 ニューヨーク)
メッツの千賀滉大投手(32)は13日(日本時間14日)、本拠パイレーツ戦に先発し、5回2/3を6安打2四球7奪三振1失点で勝敗はつかなかった。ナ・リーグ東地区首位のチームは2—1で勝ち、3連勝とした。
千賀は2回から5回まで毎回三塁に走者を置く展開。それでもピンチの場面では空振り17のうち11を奪った“お化けフォーク”で三振に仕留め、試合も5回まで1—0とリードして5勝目の権利を得た。
しかし、6回2死からカナリオに右前打、さらにトリオロに三塁手のグラブを打球がすり抜ける不運な二塁打を浴びた二、三塁の場面で交代。最速97.5マイル(約156.9キロ)を記録し、今季自己最多の102球を奪った右腕はスタンディングオベーションで迎えられたが、2番手右腕ギャレットが2四球を与える押し出しで追いつかれた。打線は7回、8番・ベイティの5号ソロで勝ち越した。
防御率は1.22とわずかに下げたものの、投球回数が44回1/3とチームの試合数43を上回って規定に乗り、ナ・リーグトップに。地元放送局NYMによるとメジャー1年目の23年から通じて16試合連続自責点2以下は球団新記録と、安定感ある投球が光っている。
千賀はフォークについて「いつもより感覚も良かったし、試合を大きく壊すことなくいけた大きな要因」と説明した。6回は2死一塁でカウンセル監督がマウンドに行き、一度は続投となったが「あそこを抑えられなかったのが、もう1つ頑張らないといけないところ」と反省。ケガを乗り越えて100球超えの投球を披露したことを問われると「1イニングにたくさん球数を投げてピンチを背負ったのは反省点。健康で投げられるのがベストですが、1イニングで何十球も投げることを防いでいけばもっと楽にいけると思う」と振り返った。