5月8HRと量産体制の大谷翔平ならできる「MLB史上4人しかいない快挙」 年間55号ペースで見えた“ボンズ未達成の大記録”
2025年5月16日(金)16時30分 ココカラネクスト

圧巻の2連発を放った大谷。(C)Getty Images
本拠地が熱狂する規格外の2発となった。現地時間5月15日、ドジャースの大谷翔平が本拠地でのアスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場。3回の第3打席に2試合連続となる14号3ランを放つと、続く4回の第4打席にも中堅フェンスを軽々と越える15号2ランをマークした。
【動画】2打席連発!大谷翔平が止まらない 14号3ラン、15号2ランを放つシーン
チームが3回まで毎回の13得点と一方的な試合に持ち込んだ中で、大谷は異彩を放った。
まずはドジャースが7-2とリードした3回1死一、二塁で迎えた第3打席だ。相手2番手右腕ジェイソン・アレクサンダーと対峙した大谷は、カウント2-0から外角真ん中に甘く入った81.8マイル(約131.6キロ)のチェンジアップをジャストミート。逆方向に弾き返した打球は、102.9マイル(約165.5キロ)のライナーであっという間に左翼席に着弾した。
地元スポーツ専門局『Sports Net LA』の解説を務めたエリック・キャロス氏が「オオタニは軽く打っただけのように見えたが、信じられないパワーだ」と目を丸くした一打で、アスレチックスをダメ押した大谷の勢いはどうにも止まらない。
4回裏に1死一塁でふたたびアレクサンダーと対峙した大谷は、カウント3-1から真ん中低めに沈んでいった90.3マイル(約145.3キロ)のシンカーを強振。打球速度109.6マイル(約176.3キロ)で弾き出された打球は、球場全体が騒然となる中でフェンスを越えた。
本拠地で割れんばかりの「MVPコール」を受けた大谷。目の肥えたドジャース・ファンの反応が、今の大谷の凄まじい勢いを如実に物語る。
実際、数字は図抜けている。5月の大谷は第4打席までで、打率.373、8本塁打、18打点、出塁率.459、長打率.961、OPS1.420の異次元とも言えるハイアベレージをマーク。シーズン全体のスタッツでも、ナショナル・リーグトップタイの15本塁打を叩き出し、日本人選手史上初のメジャー3年連続本塁打王の金字塔も十分に現実味を帯びている。
また、米球界でも“異次元”とされてきたレジェンドたちの大記録にも肩を並べる可能性も浮上する。というのも、今の大谷は年間55発ペースなのだが、仮に50号を超えれば、過去にベーブ・ルース(1927、28)、ケン・グリフィーJr.(97、98)、マーク・マグワイア(98、99)、サミー・ソーサ(98、2001)しか達成者のいない2年連続50号到達をやってのけるのだ。
大谷が偉人たちの記録を呼び覚ますのは、もはや毎年の恒例。人々をワクワクさせる時期がいよいよやってきた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]