J1清水 鹿島の下部組織育ちのGK沖悠哉が恩返し完封目指す…17日アウェーで首位・鹿島戦

2025年5月16日(金)6時0分 スポーツ報知

古巣相手に完封を目指す清水・沖(カメラ・武藤 瑞基)

J1清水エスパルスは15日、アウェーの首位・鹿島戦(17日)に向け三保で一部非公開調整した。鹿嶋市出身で4歳から鹿島の下部組織で育ったGK沖悠哉(25)が、移籍後初めて迎える古巣との公式戦で恩返しの完封を目指す。

 「勝つことが一番だし、そこを目指すことが恩返しになる」。ジュニアユース、ユース、トップと約20年過ごしてきた鹿島は「人間性、幹となる部分を育ててもらった。周りによく言われるけど(いい意味での)ずる賢さを上の人を見て学んできた」。MF小笠原満男ら先人たちの勝利に対する執念、姿勢に感化され育んできた常勝軍団の“DNA”は今も胸中で生き続けている。

 鹿島では20年途中から正GKに定着したが22年から出番が減り、24年に清水移籍を決断した。今季は不動の守護神として全試合フル出場を続けている。「(古巣戦は)自分を表現できる場所。どんなシュートが来ても自分の所で止めないといけない」。相手は9得点のFWレオセアラらタレントぞろいで、総得点26はリーグ最多。この日は全体練習後、1時間近く残りGK陣とシュートストップを中心に汗を流した。

 チームは3戦勝ちなしで、この間6失点。前節の町田戦(11日、2△2)はクロスから失点を重ねたが、修正ポイントは整理できている。「失点はGKが一番関与する部分で責任を感じている。少しでも(相手ゴールの)確率を下げないと」。かつての本拠地で「清水の沖」としての役目を果たす。

(武藤 瑞基)

 〇…秋葉忠宏監督(49)が鹿島戦でJ通算300試合目の指揮を執る。敵将の鬼木達監督(51)は市船橋高の1学年先輩。これまでも助言をもらうなど公私で親交を深めてきたが、この日は「攻略のイメージは湧いている。鬼退治と鹿狩りをしっかりしないと」と不敵に笑った。首位相手のアウェーゲーム。「チャレンジャー精神を出しやすい。ここでねじ伏せたらリターンは大きい」と“番狂わせ”を起こして上昇気流に乗る。

 今季からJ1清水とクラブパートナー契約を結んだホテルアソシア静岡(静岡市葵区)が、クラブ初となる「コンセプトルーム」を設け、24日から宿泊可能となる。ラグジュアリーツインの1室だけをエスパルス仕様に改装。室内はオレンジ色のグッズであふれ、選手のサイン入りユニホームも飾られている。料金は2人宿泊時の部屋料金が4万6000円(朝食付き、税サ込)から。8日から受け付けを開始し、すでに週末を中心に予約が入っている。

スポーツ報知

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