専大の151キロ1年生・梅沢翔大がもう今季3勝目 「負けたくない」ソフトバンクのルーキー強打者とは?
2025年5月16日(金)8時0分 スポーツ報知
拓大2回戦で勝利に貢献した専大・梅沢翔大と平野大地は同じ専大松戸の出身だ(カメラ・加藤弘士)
◆東都大学野球2部春季リーグ戦第4週第2日▽専大13—5拓大(15日・大田スタジアム)
3時間39分のロングゲームの末、専大が拓大に雪辱し、1勝1敗のタイに持ち込んだ。4番手で6回から救援し、3イニングを2安打無失点に封じた最速151キロの1年生右腕・梅沢翔大=専大松戸=が全て救援で今季3勝目を挙げた。
集中力は最高潮に達した。味方が4点のリードをくれた直後、7回2死満塁のピンチ。カウント2−2からの5球目。気持ちのこもった150キロのストレートで、拓大の1年生リードオフマン・生田目奏右翼手=花咲徳栄=を空振り三振に仕留めた。拳を握り、ほえた。3回無失点の力投も、6四死球と制球が乱れたことを悔やんだ。
「ボール球が多かった。リリーフとしてはどんどん抑えて、攻撃につなげていかないといけない。走者をためて長い試合になってしまった。もっとストライクを投げて、抑えていかないと」。3勝目にも反省の言葉が飛び出た。意識の高さがうかがえた。
ライバルがいる。中学時代に所属していた市川シニアのチームメートで、昨秋ドラフト4位にて早実からソフトバンクに入団した宇野真仁朗内野手だ。九州から活躍のニュースが届く。そのたび、胸が熱くなる。
「負けたくない。自分もプロに行って、戦って勝ちたい」
専大での目標に、こう力を込めた。
「1部に出て、優勝することが目標。少しでも戦力になれるよう、頑張っていきたい」
勝つためなら、どんな場面でもスタンバイOK。専修ブルペンのど真ん中には、頼れるルーキーがいる。(加藤 弘士)