力石政法「訂正したい」負けたら引退発言撤回 異例コーチ2人態勢で矢吹正道との兄弟同時世界王者目指す

2025年5月16日(金)17時48分 スポーツニッポン

 ◇ボクシングIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦 同級1位エドアルド・ヌニェス(メキシコ)《12回戦》同級3位・力石政法(大橋)(2025年5月28日 横浜BUNTAI)

 IBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(30=大橋)が世界初挑戦となる同級1位のエドアルド・ヌニェス(27)との同級王座決定戦に向け16日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。

 ミット打ちやドラムミット打ちでは多彩なパンチを披露すると、スティックミットを使った練習では軽快に動いて状態の良さをアピールした。「本当は1億パターンくらいあるんですけどね」とおどけながら「世界戦だからといってプレッシャーはない。緊張もなくリラックスして臨めている」と平常心を強調した。

 昨年7月にLUSH緑ジム(名古屋)から大橋ジムへ移籍し、2戦目が念願の世界挑戦となる。3月に行われた発表会見では「これが最初で最後。負けたらやめる」と明言していたが、この日は「ちょっと訂正したい。引退はしません」と自身の発言を撤回した。

 名門ジムで過ごす充実の日々が、力石を変えた。世界初挑戦に向けては元日本同級王者の岡田誠一トレーナー、12年ロンドン五輪日本代表の鈴木康弘トレーナーが異例の2人態勢でサポート。整った練習環境の中、豪華トレーナー陣からの指導受け「まだ自分が伸びていることを凄く感じた。この試合はもちろん勝つが、どんな結果であれボクシングは続ける」と言い切った。

 「やらせてください」と直訴された、所属ジムの大橋秀行会長は「最後だと思うと選手は萎縮してしまう。井上尚弥の場合も負けたら次勝てばいいや、くらいの気持ちでやっているよ」と決断を歓迎し「判定の延長でKOになればいい」と期待を寄せた。

 3月には兄・矢吹正道(32=LUSH緑)がアンヘル・アヤラ(24=メキシコ)を12回1分54秒TKOで下し、IBF世界フライ級王座を獲得。セコンドに入り、日本人初となる2階級同時制覇をサポートした力石は「より自分が世界チャンピオンにならないといけない使命感みたいなものが生まれた。最高のコンディションで最高のパフォーマンスを見せて、世界チャンピオンになる」と兄弟での同時世界王者誕生への思いを強くした。

 もう1試合の世界戦ではWBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)が2度目の防衛戦で同級8位のユッタポン・トンディ(31=タイ)の挑戦を受ける。試合はNTTドコモの映像配信サービスLeminoの有料プラン「Leminoプレミアム」で独占ライブ配信される。

スポーツニッポン

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