力石政法、兄弟同時世界王者へ「バッチグーです」 「負けたら引退」「1分KO」発言はともに撤回「今回の試合は勝てば何でもいい」…28日世界初挑戦

2025年5月16日(金)18時2分 スポーツ報知

公開練習でミット打ちを見せる力石政法 (カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング ▽IBF世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位エドアルド・ヌニェス(メキシコ)—同級3位・力石政法(5月28日、横浜BUNTAI)

 IBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(30)=大橋=が16日、横浜市の所属ジムで同級1位エドアルド・ヌニェス(27)=メキシコ=との王座決定戦に向けた練習を公開した。現在のコンディションを「バッチグーです」と話した力石は、兄のIBF世界フライ級王者・矢吹正道(32)=LUSH緑=との兄弟同時世界王者へ「最高のコンディションで試合して、最高のパフォーマンスを皆さんに見せて、世界チャンピオンになります」と意気込みを語った。

 世界初挑戦となる力石は昨年7月にLUSH緑ジムから大橋ジムに移籍。10月にジム移籍初戦でアルネル・バコナヘ(フィリピン)に2回KO勝利を飾った。移籍2戦目で世界戦の大舞台が巡ってきた。

 3月の世界戦発表会見では「人生の集大成。負けたらやめます」と話していたが、この日は「ちょっと訂正したい。負けたら引退って言ってたんですけど、引退しません。まだ自分が伸びてるなっていうのをすごい感じたんで。この試合はもちろん勝ちますけど、どんな結果であれボクシングは続けます」と「負けたら引退」を撤回。隣に座る大橋秀行会長(60)の方を向き「せっかくここまで来たので引退はしません。やらしてください。お願いします、会長」と頭を下げた。大橋会長は「とにかく勝って続けてもらいたいです」と苦笑していた。

 兄・矢吹が、3月29日にIBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)に12回TKO勝ちして日本人史上初の2階級同時制覇を達成。この試合のセコンドについた力石は、試合後のリング上で「兄よりすごい勝ち方をしないといけない。兄は12回でKOしたが、僕は1分で倒します」と宣言した。しかしこの日、「1分KO」発言についても「いや、ジョークですよ。倒せるわけないじゃないですか」と撤回。「今回の試合は、勝てば何でもいいっていう考えなんで。でも、僕が見えている勝ち方は、向こうが倒れています」と話した。

 公開練習では、シャドーボクシングの後、「接近戦」を担当する岡田誠一トレーナーとのミット打ちを2ラウンド、「アウトボクシング」を担当する鈴木康弘トレーナーを相手にスティックミット、ドラムミットを使った練習を2ラウンド披露。異例の2人トレーナー体制について、大橋会長は「打ち合いに強い岡田トレーナーが接近戦、元オリンピック選手(12年ロンドン五輪代表)の鈴木トレーナーは離れた距離でのテクニックを教えるのがすごく上手い。その両方を合わせればもっと伸びるんじゃないかと考えた結果、この2人体制に行きついた」と明かし、「打撃コーチと守備コーチみたいなものです」と野球に例えて説明した。

 戦績は力石が17戦16勝(11KO)1敗、ヌニェスが28戦27勝(27KO)1敗。

 試合はLeminoプレミアムで独占生配信される。

スポーツ報知

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