【男子ゴルフ】元ディレクター鈴木海斗 初の予選通過 プロ2戦目で初Vなら松山に並ぶ
2025年5月16日(金)14時25分 スポーツニッポン
◇国内男子ゴルフツアー 関西オープン第2日(2025年5月16日 滋賀県・日野GC=7035ヤード、パー70)
12位から出た鈴木海斗(27=トーシン・ウィナーズ)は5バーディー、2ボギーの67で回り、通算7アンダーで予選通過を確実にした。前半は2番で2・5メートルのバーディーパットを沈めると、続く5番では約10メートルをねじ込み、そのまま3連続バーディー。「前半はゾーンに入っていた。ショットもパットも完璧だった」と充実した表情を浮かべた。
鈴木は異色の経歴を持つ。明大ゴルフ部で主将を務め、4年時にQTを受験するも、1次予選で落選しプロの夢を諦めた。その後、関西のCS局スカイAに就職し、ディレクターとして働いていたが、ゴルフ中継に携わる中で気持ちにだんだん火がつき、「諦めるの早かったかな」ともう一度プロを目指した。家族も喜んで背中を押してくれた。
21年にプロ転向し、5年目になる。23年日本プロ以来、通算2試合目のツアー出場。プロ転向後2試合目で優勝となれば、99年のJGTO発足以降では13年つるやオープンをプロ2試合目で制した松山英樹に並ぶ歴代2位の記録になる。
今季は下部ツアー3試合に全て出場しており、先週福井で行われた試合では優勝を逃したものの、プレーオフまで進んだ。「徐々に試合慣れしてきて、すごく今は良い状態になってきている」。勢いそのまま、ツアー2試合目での初優勝へ好位置で決勝ラウンドに進む。「緊張も楽しみつつ、スコアを落とすことがあっても腐らずにいけたら」と見据えた。