大物代理人ボラス氏 大谷翔平と契約していれば400億円以上の上積み可能と試算「10億ドルの価値ある」
2025年5月17日(土)16時53分 スポーツニッポン
大物代理人のスコット・ボラス氏が、16日(日本時間17日)までに米著名ジャーナリストのグラハム・ベンシンガー氏のポッドキャスト「InDepthWithGrahamBensinger」に出演。ドジャースの大谷翔平投手(30)の契約内容について言及した。
ボラス氏は昨オフにメッツとプロスポーツ史上最高額の15年総額7億6500万ドル(約1109億2500万円)で契約したフアン・ソト外野手らの代理人を務めることでも知られる。
過去にプロボクシング元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン氏へのインタビューでエミー賞を獲得した実績のあるベンシンガー氏は、ソトへのインタビューを実施。その中でボラス氏が登場し、大谷の契約についても言及した。「私の考えでは、大谷の評価は真の価値のどこにも近いものではありませんでした。彼は10億ドルの価値があるはずです。なぜなら、彼はチームのグローバルな権利をもたらすような評価を受けているからです」と大谷がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(決定時約1015億円)の契約は価値に見合っていないと主張。10億ドル(約1450億円)の価値があると見積もった。
その上で「チームのグローバルな権利はまだ発揮されていない。大谷はその証拠です。なぜなら彼は日本、韓国、アジア市場の2億人の人に影響をもたらすからです。そして、彼は前例のないものをつくり出しています。スポーツフランチャイズにとっては前例のないことでしょう。私は毎年日本に行きますが、私はそれを知っていました。大谷とは(代理人契約を結ぼうと)3〜4回会いました」と説明した。
ベンシンガー氏は「大谷とどれくらい契約に近づきましたか?」と質問。ボラス氏は「私たちはプロセスをよく知りませんでしたが、彼の両親は素晴らしい人たちでした。彼は素晴らしかった、非常に礼儀正しかったです。コーチもそうでしたし、全てにおいて、私たちは非常に近いところまでいっていたと思いました。しかし、私たちは彼の元チームが彼の選択に直接関与していたことを知りました。そして、意思決定に影響を与えた力は制御できるものではありませんでした。なぜなら、それは普通の個人選手が代表を選ぶのとは全く異なるプロセスだったからです」と大谷と代理人契約を結べなかったことを残念がった。
さらに「私は15万マイルも飛行機に乗りましたが、彼が投球する姿を見るのは費やした時間に見合う価値がありました。彼は素晴らしい野球の才能です。私たちが彼と一緒なら、違いをつくり出せたかもしれない」と未練をにじませた。