ロッテ・鈴木昭汰 難病の子供たちに勇気与える活躍を 今季から成績連動型の寄付活動

2025年5月17日(土)8時0分 スポーツニッポン

 ロッテの鈴木昭汰投手(26)が今季から成績連動型の寄付活動を行う。1セーブもしくは1ホールドにつき5万円を認定NPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」へ寄付するというもので、12日に球団から発表された。

 ロッテは選手が中心となり球団やパートナー企業と連携して活動に取り組むプロジェクト「MARINES LINKS」を22年に発足させ、長期療養児の自立・コミュニティ創出支援事業「TEAMMATES」への参画、「パラ支援プロジェクト」活動として特別支援学校の訪問、ピンクリボンなどの募金活動を実施、千葉市内小学校へ算数ドリルの寄贈など様々な活動を行っている。今回の鈴木の寄付活動も「MARINES LINKS」の一環として行う。

 茨城出身の鈴木は常総学院から法大を経て20年ドラフト1位で入団。4年目の昨季、51試合に登板して2勝2敗、5セーブ27ホールドと、救援投手としての地位を確立した。吉井監督はクローザーを固定しておらず、鈴木は勝ちパターンの一角としてセットアッパーやクローザーの役割を担う。以前から社会貢献活動には興味があったそうで、鈴木は先輩の益田に相談し「やったらいいよ。やりなさい」と背中を押され、今季から活動を始めることを決意したという。

 「自分が野球できてることっていうのは当たり前のことではないと思っているし、自分より若くて病気と戦って頑張っている子たちがいる。そういう人たちを成績に連動する形で支援することで自分のモチベーションも高くなるので、お互いに良いことかなと思った。自分の野球の姿勢とか、責任を感じながらやれたら」

 成績連動型の寄付といえば、盗塁数に応じて車椅子を寄贈する元阪神の赤星憲広氏(本紙評論家)の活動がよく知られているが、現役選手でも巨人の岡本やソフトバンクの柳田ら多くの選手たちが行っている。同じ成績連動型でも、セーブやホールド数は盗塁や本塁打と違ってチームの成績に大きく左右されてしまう。チームは16日の時点で13勝23敗の最下位に沈む。鈴木の登板機会も12試合にとどまり、ここまで3セーブ、5ホールド。多くの難病の子供たちを支援できるように、何とかチームが浮上してくれることを願っている。(ロッテ担当・大内 辰祐)

スポーツニッポン

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