ドジャース・大谷 2打席連発!今季最多6打点で大勝貢献 ボブルヘッド配布日では“3戦連発”
2025年5月17日(土)1時30分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース19—2アスレチックス(2025年5月15日 ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手(30)は15日(日本時間16日)、アスレチックス戦の3回に14号3ラン、4回に2打席連発となる15号2ランなど今季最多の6打点で、今季最多19得点の大勝に貢献した。自身の「ボブルヘッド(首振り人形)」配布日では“3戦連発”となり、一気に本塁打両リーグトップタイに浮上。5月8発も両リーグ最多で54本塁打だった昨季を超える55発ペースと、勢いが止まらない。
大谷はさっそうと球場を後にした。試合終了から約20分後。その手には、昨年達成した史上初の「50—50」を記念した、自身のスライディング姿のボブルヘッドがあった。
「こうやってお客さんが入ってくれる中で、勝てるのは選手にとってもうれしいこと。ボブルヘッドデーじゃなくても頑張りたい」
衝撃の2発だった。7—2の3回1死一、二塁。右腕アレクサンダーの外角へ逃げるチェンジアップを、合わせるように振り抜いた。左中間へ3月27日の2号以来、今季2本目の大谷らしい左方向への14号3ラン。4回1死一塁はシンカーを、角度21度の低弾道でバックスクリーン左に15号2ランを運んだ。「低い弾道でしっかりと伸びるような打球。良いバットの出方だったと思う」と自画自賛。30日(日本時間31日)から3連戦で対決するヤンキース・ジャッジらと並ぶ両リーグトップに立ち、昨季の54本塁打を超える55発ペースとした。
2戦連発で今季初の2打席連発。これで昨年8月28日、今年4月2日に続き自身のボブルヘッドデーは“3戦連発”となったが「たまたまだと思う」と笑ってみせた。2回の右犠飛を含め今季最多の6打点。2打席連発も6打点も「50—50」を達成した昨年9月19日のマーリンズ戦以来の爆発で、今季最多タイの18安打、同最多19得点の大勝に導いた。今季、大谷のボブルヘッドデーは残り8、9月の2度。デーブ・ロバーツ監督も「もっと増やしてほしい。年間4、5回は正直少ない」とジョークがさえた。
8回は大差で登板した捕手ペレダの89・4マイル(約144キロ)直球に空振り三振。3打席連発は逃したが、5月は出場13試合でいずれも両リーグ月間トップの8本塁打、18打点、長打率・925、OPS1・369と好調が続く。
「一試合一試合、自分の良い打席を送れていればいい。それは最初から今日まで変わっていない」と大谷。何よりも開場前から長蛇の列をつくった5万1272人の大観衆は、2連発でさらに価値が上がったお宝を手に、満足そうに家路に就いた。(奥田 秀樹通信員)
≪「50—50」達成日以来のマルチ本塁打≫大谷が2打席連続本塁打で今季初のマルチ本塁打。いずれも昨年史上初の「50—50」を達成した9月19日のマーリンズ戦での3本塁打含む6安打10打点以来だった。1試合6打点もその試合と、エンゼルス時代の22年6月21日ロイヤルズ戦での8打点に次ぐ自己3番目。また対戦球団別ではアスレチックス戦が22本塁打となり、21本のレンジャーズを上回り最多となった。
▼ドジャース・マンシー(大谷のボブルヘッドデーの活躍に)そうでなくても、ほぼ毎晩凄いことをしてくれる。彼は本当に信じられない選手。(大谷の野手相手の三振は)もちろん(打者なら)嫌な気持ちになるけど、チームみんなで楽しめた瞬間だった。
≪ペレダ記念球に「特別なこと」≫アスレチックスの控え捕手ペレダが8回に登板して大谷を空振り三振に仕留めた。「もし中堅方向に打たれたら、死ぬかもしれないと怖かった」と笑いつつ、ケースに入れられた記念球を手に「特別なことだ」とうれしそう。マーク・コッツェー監督も「彼にとって生涯忘れられない思い出になるだろう」と話した。