【大学野球】大学日本代表候補の金沢学院大152キロ右腕、大槙優斗が自己最速タイ…全日本大学選手権へ逆王手

2025年5月18日(日)19時24分 スポーツ報知

力投した金沢学院大のエース大槙

◆北陸大学野球春季リーグ 第7週・第2日 金沢学院大3—2福井工大(18日、金沢市民野球場)

 2位の金沢学院大は、3—2で1位の福井工大に逆転勝利し、首位決戦は1勝1敗のタイとなった。19日午後1時から同球場で行われる第3戦に勝利したチームが優勝となり、全日本大学選手権(6月9日開幕、明治神宮野球場ほか)に出場する。大学日本代表候補の152キロ右腕、大槙優斗(4年)が7回から登板し、3回を2安打、3奪三振、無失点と力投。最後の打者を空振り三振に仕留めると、力強くガッツポーズし、仲間とハイタッチして喜びを分かち合った。大槙は「最後は2アウトからランナーを出してしまったが、ここで踏ん張るのがエース。全力で抑えました」と笑顔を見せた。

 連投の疲れも吹き飛ばした。17日の第1戦では、8回2/3を投げて2失点し、1ー2の逆転負けを喫した。悔しさもあったが、この日は気持ちを切り替えて登板。「正直、疲れもありましたが、エースを背負わせてもらっている。弱気にならずに抑えたい」と気合い十分。立ち上がりから140後半のストレートを連発すれば、8回には球場の電光掲示板で「157キロ」と表示され、球場がどよめく場面も。「あれは計測ミスです」と苦笑いしたが、ネット裏のスピードガンでは自己最速タイの152キロを記録。不運な2安打もあったが、動揺することなく試合を締めくくった。

 昨秋には大学日本代表候補に選出され、強化合宿にも参加。「すごく能力の高いピッチャーが集まっていて、この中で戦うにはどうすればと、試行錯誤してきました」と振り返る。今までは力任せに投げてきたと言うが、冬場は体全体を使うことを意識して投球練習。体作りをしながら、体重も4キロ増の81キロとなった。「力を入れなくても、ボールに重みが出て、バッターを押せるようになりました」と手応えをつかむ。

 19日の最終戦は、リーグ優勝と全日本大学選手権出場をかけた大一番となる。「チームを優勝させることだけを考え、自分の力を出したい。しっかりと寝て、疲労回復します」と大槙。一回り成長したエースが、チームを全国の舞台に導く。(中田 康博)

スポーツ報知

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