横浜FM、クラブワーストタイ6連敗&10戦未勝利に選手も危機感「今のサッカーは全部が中途半端」
2025年5月18日(日)6時0分 スポーツ報知
キスノーボ監督
8試合が行われ、横浜Mは京都に0—3で完敗し、08年のクラブワーストに並ぶ6連敗&10戦未勝利となった。これで残留圏内の17位・横浜FCとの勝ち点差は、2試合消化が少ないながら「10」まで広がった。鹿島とともにJ2に一度も降格したことのない名門が、窮地に追い込まれている。
勝利の可能性すら見えない完敗に、横浜Mのゴール裏からは大ブーイングが飛んだ。前半31分に先制され、後半にミスが絡んで2失点。クラブ史上ワーストの6連敗&10戦未勝利となった。今季は15試合でわずか1勝。就任から無得点での3連敗に、キスノーボ監督(44)は「タフな相手にアグレッシブさが欠けてしまえば相手に上回られてしまう。悔しさが残る」。京都を相手にチーム走行距離で6キロ以上劣り、スプリント数は40回少なかった。
クラブの理念とする「アタッキングフットボール」で昨年まではJ屈指の攻撃力を誇ったが、今季はホーランド前監督のもとで守備の改善に着手。その影響か、心理的にも守りの姿勢となっている。バックパスが多く、全体の距離感が遠いため連動した攻撃もない。FW遠野は「単調な1人だけ(の攻撃)になっている。練習から落とし込まないといけないと思うし、やるなら距離感を近くしてやったほうが。今のサッカーは全部が中途半端」と厳しい表情で指摘した。
試合後には一部サポーターが、中山社長と西野スポーティングダイレクターへの話し合いを求めて居残った。監督交代の効果も見られず、出口が見えない現状に危機感は募るばかりだ。(後藤 亮太)