【柔道】男子81キロ級で川合遼、女子52キロ級で村松杏咲が2連覇を達成…静岡県高校総体
2025年5月18日(日)7時38分 スポーツ報知
男子81キロ級で連覇を果たした静岡学園・川合(左)
◆柔道◇静岡県高校総体(17日・県武道館)
個人戦男女で計14階級が行われた。男子81キロ級決勝は3月の全国選手権で準優勝した川合遼(静岡学園3年)が、杉本晴哉(浜松西2年)を袖釣り込み腰で破り2連覇。女子52キロ級決勝は村松杏咲(藤枝順心3年)が後輩の植村琴菜(同1年)を三角締めで下し、V2を達成した。男女の優勝者が全国総体(8月・岡山)の出場権を手に入れた。
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あっという間だった。男子81キロ級決勝で、全国準Vの川合が開始15秒で一本勝ちだ。「予想外に前へ出てきてくれたので、タイミング良く技が出た」。相手の懐に飛び込んで両袖を奪うと、利き手とは逆の右肩に背負って袖釣り込み腰が決まった。
“秒殺”で全国切符を手に入れた。「じっくり試合を運んで(試合時間の)4分間で勝負をつけるつもりだったけど、こんなに早く決着するとは思わなかった」。初戦から4試合オール一本勝ち。しかも、すべて違う技で連覇達成と圧巻の強さを見せた。
3月の全国選手権決勝では、自身と同じ左利きの選手に敗れた。「以降は左組み手の選手と対戦するようにしています」。週1回ほど警察官が稽古に来る時は、積極的に声をかけて練習相手になってもらう。「大人は体が強いのでいい練習になります」。全国総体での日本一に向けて“格上”との稽古に励んでいる。
24日には団体戦が控える。全国選手権では強豪・国士舘(東京)と対戦し、代表決定戦で川合が敗れ2回戦で涙をのんだ。「みんなで全国に行きたい。まず来週の団体戦の優勝に貢献したい」。主将として、チームも全国舞台に導く。
(塩沢 武士)
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村松杏咲が上級生の貫禄を見せつけた。「順心対決」となった女子52キロ級決勝では、村松が1年生の植松を破り連覇を果たした。「3年生だし、下級生には負けたくなかった」。普段から稽古で対戦する後輩を一蹴した。
3月の全国選手権で3位に入った実力者。高校に入学してから習得した寝技が持ち味だ。「得意な先輩たちから教わって、たくさん練習してきた」。得意技の三角締めで初戦と決勝を勝ち上がった。「寝技を警戒されるので立ち技にも力を入れている」。バリエーションを増やして全国総体に臨むつもりでいる。
リベンジしたい相手は、全国選手権準決勝で敗れた大井彩蓮(いろは、比叡山3年)だ。昨年の世界ジュニアで優勝した強敵で、昨夏の全国総体2回戦でも敗れている。愛知・半田市出身だが「日本一になるために順心に来た」。今夏こそ宿敵を倒して日本一の座を狙う。
◆その他の各階級優勝者
【男子】▽60キロ級 小林啓裕(加藤学園)▽66キロ級 狩野央輔(静岡学園)▽73キロ級 門倉寛太(静岡学園)▽90キロ級 米山大夢(東海大静岡翔洋)▽100キロ級 石井克明(静岡学園)▽100キロ超級 諸橋剛太(加藤学園)
【女子】▽48キロ級 森下南知(藤枝順心)▽57キロ級 松村美来(飛龍)▽63キロ級 冨永あい子(藤枝順心)▽70キロ級 前川茉愛(飛龍)▽78キロ級 幸本明香(飛龍)▽78キロ超級 吉永芭奈(藤枝順心)