大栄翔が伯桜鵬を突き出し、またも壁に 1敗勢消滅に貢献
2025年5月20日(火)19時46分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所10日目(2025年5月20日 両国国技館)
東関脇・大栄翔(31=追手風部屋)が1敗の東前頭7枚目・伯桜鵬(21=伊勢ケ浜部屋)を突き出し、7勝目を挙げた。立ち合いから一方的に突っ張っての電車道に「稽古でもやったことがない相手。自分の相撲を取ろうという感じでした」。最大の持ち味を発揮しての完勝に手応えを示した。
全勝の大の里を安青錦と1敗で追った伯桜鵬を引きずり下ろした。大栄翔が若手の壁になった例としては一昨年秋場所が印象深い。11日目まで1敗の熱海富士と12日目に対戦して引き落とした。この黒星がきっかけだったのだろうか。熱海富士は13日目、千秋楽にも敗れて初優勝を逃した。
「こういうパターンが多い。1人の相手として戦った」
残り5日となった夏場所。まだ横綱、大関戦を残し、優勝の鍵を握る存在と言える。「もっともっといい相撲が取れるように」。初場所11勝、春場所9勝。もし仮に今場所13勝なら、三役で3場所33勝の大関昇進目安に達したが、すでに3敗したことでそれには届かない。それでも、来場所以降に大関獲りをつなぐためにも相撲内容で訴えたい。