ド軍指揮官「希望を感じた」今季初4連敗も打線の粘りに前向く 課題は「試合の入り」5戦連続初回に失点
2025年5月20日(火)14時55分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース5—9ダイヤモンドバックス(2025年5月19日 ロサンゼルス)
ドジャースは19日(日本時間20日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦で投手陣が9失点と崩れ、今季初の4連敗を喫した。試合後、デーブ・ロバーツ監督は必死に前を向いた。
3—9と敗戦濃厚の9回、先頭・フリーマンが二塁打で出塁するとスミスも内野安打で続くなど、必死に反撃。エドマンの適時打などで2点を返し、2死一、二塁と好機を拡大すると、相手ベンチがたまらず守護神ミラーを投入。最後はキム・ヘソンがニゴロに倒れ、ゲームセットとなったが粘る姿勢は見せた。
それだけに指揮官は試合後、「確かに希望を感じました。我々が見せた粘り強さ、特にムーキーが今夜見せた活気は非常に大きかったです」と9回の反撃だげでなく、2打席連続本塁打を放ったベッツの意地も称賛した。
その上で「最近は試合の入りが悪くて、初回から失点することが多い。試合を始める前にビハインドになっているのはつらいです。今週は初回に何度か点を取られてしまっている」と5試合連続で初回に失点している現状を嘆き「まずはゼロで抑えて試合の流れをつくることが大事」と指摘した。
それでも「ただ、6点ビハインドからでも食らいついて、相手のブルペンを引きずり出せたことは、今後、数試合にとってもプラスになるでしょう」と9回の反撃をねぎらった。
投手陣はスネル、グラスノー、佐々木と先発陣だけでなくフィリップスやイエーツなど救援陣も続々、故障で離脱。14人が負傷者リスト(IL)入りする“野戦病院”と化している。この日も「ブルペンデー」を強いられ、先発ドライヤーが2回3失点、2番手・ナックが5回4失点、3番手・サウアーが2回2失点と登板全投手が失点した。
指揮官は「今の陣容は我々が想定していたものとは違います。ただ、これまでも怪我人が出た中でやってきた実績があるんですが、今年はまだその再現ができていない。具体的には、打者に対して先手を取ること、そして被本塁打を減らすことができていない」と立て直しに時間がかかるとした。