Tリーグ・琉球監督に田勢邦史氏が就任「王座奪還を目指す」 競技普及へ47都道府県でイベント開催も計画
2025年5月21日(水)20時57分 スポーツ報知
Tリーグ・琉球の監督に就任した田勢邦史監督(右は早川周作代表)
卓球の男子日本代表前監督の田勢邦史氏が21日、Tリーグ男子の琉球アスティーダの監督に就任し、都内で会見を行った。ゼネラルマネジャー(GM)も兼任し、5月1日から3年契約を結んだ。チームは昨季、レギュラーシーズン1位もプレーオフ決勝でT.T彩たまに敗れた。「準優勝という悔しい気持ちを胸にサポーター、選手、スタッフとともに一丸となって王座奪還を目指したい」と所信表明した。
田勢氏は昨夏パリ五輪で男子日本代表を率いるなど、ナショナルチーム(NT)をコーチ、監督として約11年間指導した。3月末の日本卓球協会との任期満了後、琉球からオファーを受けて快諾。「元気に明るく、活発なチームを作っていきたい。若い選手からベテランまで競争があり、活発に意見も言い合える明るいチームで一丸となって優勝したい」と強化のイメージを描いた。
また、王座奪還とともに、もう一つの柱に「全国各地を巡ってさまざまなイベントをやっていきたい」と掲げた。NT時代はトップ選手の強化に注力してきたが、今後は中高生年代を中心に裾野の拡大にも力を入れていきたい考え。「世界を目指したいとか、卓球やスポーツを始めてみたいという子供たちをどんどん増やしたい。そのきっかけや環境を提供していきたい」と熱く語った。
具体的には今後企画していくが、講習会や講演会、強化キャンプの実施などを検討しているという。会見には琉球の早川周作代表も同席。新監督がチーム強化へ最大限に手腕を発揮できるようにGM兼任という形を取ったと説明し、「地方の元気が日本の元気につながる。47都道府県を田勢監督に回っていただき、地方に光を当てていきたい」と、育成面や普及面にも期待を寄せた。