オリ・若月「サヨナラ男」襲名弾!5月までに劇打3本は球団初「5階席は2回目なので驚かないで」
2025年5月21日(水)5時45分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ オリックス2—1ロッテ(2025年5月20日 京セラD)
オリックスに歓喜をもたらしたのは、またしてもこの男だった。1—1の9回先頭で、若月がサヨナラ3号ソロ。岸田監督も「めちゃくちゃ飛びましたね」と目を丸くする左翼5階席への劇弾で、接戦に終止符を打った。
「一応、5階席(への本塁打)は2回目なんですけどね。驚かないでほしいですけどね(笑い)」
今季チーム4度目のサヨナラ勝利。そのうち実に3度が若月の一打だ。5月までの劇打3度は球団史上初の快挙。ひそかに期待していた!?3、4月度「スカパー!サヨナラ賞」を日本ハム・郡司にさらわれ、周囲から「健矢じゃないんや」とイジられたのも今は昔。「臨時収入がなくなったので…次は選ばれるように頑張ります」。オリの「サヨナラ男」は“未練”にも別れを告げ、前を向いた。
8回2安打1失点と力投も、勝ち星に恵まれなかった先発・九里に報いる一発でもあった。移籍初年度からバッテリーを組み、九里から「僕が投げていて勉強になる配球を組んでくれる。本当に頼もしい」と信頼を受ける恋女房。「いろいろ教えてもらいながら成長させてもらっている」という日頃の感謝を、結果で示した。
チームは5月初の連勝で、ロッテ戦は開幕5戦全勝。「下位打線でも当たれば飛ぶような、嫌らしいバッターになりたい」と決意を新たにした背番号2のバットが、チームも上昇気流に乗せる。(阪井 日向)
≪自身2年ぶり劇弾≫若月(オ)がサヨナラ本塁打。サヨナラ弾は23年7月22日の日本ハム戦以来2本目。今季のサヨナラ打は3月28日の楽天戦、4月18日の日本ハム戦に次いで3度目。球団でシーズン3度のサヨナラ打は昨季の紅林以来だが、5月までに3本そろえたのは若月が初めて。