【ボーイズリーグ】旭川道北ボーイズが待望の今季初勝利…荒川流星主将のランニングホームランなど計17安打の猛攻
2025年5月22日(木)8時20分 スポーツ報知
6回に17点目のホームへ滑り込む旭川道北ボーイズの末沢
◆ナガセケンコー杯 第34回北海道支部 春季リーグ戦 第2節 とかち道東ボーイズ10−17旭川道北ボーイズ※6回時間切れ (18日・夕張サングリンスタジアム)
旭川道北ボーイズが待望の今季初勝利を挙げた。ダブルヘッダーとなった18日の第1試合で、とかち道東ボーイズと壮絶な打撃戦を展開。荒川流星主将(3年)のランニングホームランなど計17安打の猛攻で、17—10で打ち勝った。札幌豊平ボーイズは昨年Vの旭川大雪ボーイズを2—0で破るなど2連勝した。
打ち合いに一歩も引かなかった。旭川道北ボーイズは3点ビハインドの5回、下位打線からの3者連続安打などで10—10に追いつき、なお無死二塁。3番・末沢誠宗(3年)は鮮やかな中前適時打を放って勝ち越しに成功した。この回で一挙5得点、続く6回も5点を奪い、打撃戦にピリオド。3安打と大暴れした末沢は今季初勝利に「1つ勝ててホッとした。みんなで一つになれた」と喜んだ。
初回に2点先行され、3回に荒川流星主将(3年)のランニング本塁打などで一時勝ち越すも、その裏の守備で8失点。それでも「全員の打撃が良く、今日は粘れた」(荒川)と終盤まで集中力は切れなかった。
前週10日に札幌豊平と対戦し、延長8回タイブレークの末に9—10でサヨナラ負け。2番手でマウンドに立った古屋悠(2年)が相手バントの処理にもたつく間に失点。流れを相手に持って行かれた。古屋は「最後のツメが甘かった。今日は強い気持ちを持って投げた」と、この日は4回から3イニングを投げて無失点に抑え、勝利を呼び込んだ。
宮原良英監督(43)は「転んでもすぐに立ち上がらないともったいない」と選手たちの成長に目を細める。旭川道北は価値ある白星をつかみ、さらに前へ進む。
〇…札幌豊平は第1節で旭川大雪に2−0。3番・清野馨(3年)が投打で踏ん張り、強敵を破った。1回2死に左中間を破る三塁打を放ち、直後の暴投で先制点を奪った。先頭の6回にも再び左中間三塁打で好機を演出。2点目のホームも踏んだ。最終7回には2番手で救援して無失点。「低めの変化球を狙った。上出来でした」と打撃には胸を張りつつ、「最後のマウンドは緊張しました」と胸をなでおろした。
〇…苫小牧は第2節で旭川道北に5−1。ここぞの集中打で一蹴し、白星発進した。同点で迎えた5回、5本の長短打で一挙4点を奪った。4番の経塚大雅(3年)は試合前日に修学旅行先の東京から帰ってきたばかりで「朝起きたら体が重たかった」と苦笑い。1、2打席目は凡退するも体がほぐれたのか、3打席目の5回2死一塁から左翼二塁打で好機を演出。「次は本塁打を打ちたい」と舌もなめらかになった。