巨人25歳右腕は「絶対的切り札」 無死満塁のピンチから阪神主軸を三振斬り「あのシュートは打てない」
2025年5月23日(金)11時35分 ココカラネクスト

田中瑛斗はこれで9戦連続無失点と快投を続けている(C)産経新聞社
巨人は22日の阪神戦(甲子園)に延長戦の末に3−2と勝利、阿部慎之助監督にとっても監督通算100勝目の節目を飾った。
泉口友汰が2回に先制打を放つも直後の2回裏に先発の山崎伊織が大山悠輔に2ランを浴び、逆転を許す。1点を追う7回には代打で出たエリエ・ヘルナンデスが値千金の同点の2号ソロを放ち、2−2と試合は振り出しに。
【動画】この打撃を待っていた!延長11回、門脇が勝ち越しとなる三塁打を放ったシーン
迎えた8回。3番手で登板した左腕、石川達也が無死満塁のピンチを招き、阿部監督は田中瑛斗にスイッチ。
いきなりクリーンアップとの対戦となり、地鳴りのような歓声の中でも右腕はひるまなかった。
迎えた森下翔太に対し、初球から6球連続となる、内角へのシュートで攻め切り、三ゴロ併殺打に仕留めて2アウトを奪う。続く佐藤輝明には申告敬遠とし、二死満塁。この日、本塁打を放っていた大山を迎える。
しかしここでも3球連続シュートで追い込むと、最後は外角のスイーパーで空振りの三振に。無死満塁と絶体絶命のピンチを「魂の10球」で切り抜け、大きく雄たけびを上げた。
現役ドラフトで日本ハムからオフに移籍。右打者の懐をえぐるシュートは一級品。この試合では、森下のバットもへし折るなど威力を示し、分かっていても打てないと評価を高めている。この日の田中瑛の快投にはファンの間でも「絶対的切り札」「あのシュートは打てない」「本当にすごかった!」「内角を攻めきれるところがすごい」と続々と反響が拡がっている。
田中瑛はこれで9戦連続無失点、大勢に次ぐチーム2位の12ホールドとブルペンの大きな柱となっている。
チームも主砲を欠く中、試合は延長11回に門脇誠の適時三塁打が飛び出し、3−2と阪神を押し切った。阪神3連戦を若手の踏ん張りもあり、勝ち越しで本拠地に戻る。背番号45の存在感はますます増していきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]