【オークス】フラワーC覇者が史上初の直行Ⅴへ上昇気配 辻野調教師「より踏み込んだ調教ができた」

2025年5月22日(木)6時0分 スポーツ報知

上積みを感じさせたレーゼドラマ

◆オークス追い切り(21日・栗東トレセン)

 動きを見ていて思わずうなった。レーゼドラマは栗東・坂路を単走で54秒2—12秒4。馬なりのままだが、ラスト1ハロンから力強いかき込みでピッチを上げ、一気に登ってきた。さらに良くなっているのは明らかだ。

 辻野調教師は「放牧から帰ってきて状態が良く、より踏み込んだ調教ができた」と自信を示した。前走の1週前はCWコースを馬なりで5ハロン70秒3—11秒6だったが、今回は14日に同コースで一杯に追って6ハロン83秒2(5ハロン67秒5)—11秒3と強い負荷をかけた。「先週の追い切りの疲れもリカバリーできた。元気すぎるくらいフレッシュで、体力のある証明だと思います」と胸を張った。

 前走のフラワーCでは早めスパートから4角先頭で、そのまま後続を寄せ付けずに重賞制覇。勝ちタイムはここ10年で2番目のハイレベルなもの。2走前のゆりかもめ賞は瞬発力勝負に敗れた形だが、前走で戦法は固まった。「スタートを出てくれるようになったし、ここもハナを切る気持ちで」と指揮官は強気の競馬を思い描く。

 初勝利は1月の中京・芝2000メートルだった。「その時からここに出られたらいいなと思っていた」という辻野師の言葉通り、順調な成長曲線を描いて大一番を迎える。「桜花賞組は強いと思うけど、距離適性はこちらに分があると思っている」。史上初となるフラワーCから直行でのオークス制覇へ、レーゼドラマが新たなドラマを紡ぐ。(山下 優)

 ◆フラワーC覇者のオークス制覇 02年スマイルトゥモロー、05年シーザリオの2頭。いずれも桜花賞(前者6着、後者2着)を挟んでの戴冠(たいかん)だった。オークスへの直行では、22年覇者のスタニングローズが10番人気で2着好走の例があるが、直行Vなら史上初。

スポーツ報知

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