広島・矢野 球宴ファン投票遊撃部門1位に奮起 守備名人も打率・191じゃ喜べない 2位以下に大差も

2025年5月22日(木)5時45分 スポーツニッポン

 「マイナビオールスターゲーム2025」(7月23日京セラドーム、24日横浜)のファン投票の中間発表が21日に始まり、セ・リーグ遊撃手部門で広島・矢野雅哉内野手(26)がトップに立った。昨季初のゴールデングラブ賞に輝き、堅守と強肩を誇る守備名人。ただ、今季は打率・191と低迷しており「選んでいただけるように、ここから打撃を上げていきたい」と言葉に力を込めた。

 21日にあった「マイナビオールスターゲーム2025」の第1回中間発表。セ・リーグの遊撃手部門で矢野が3万3047票を獲得し、阪神・木浪ら2位以下に大差をつけてトップに立った。だが、それにしては歯切れが悪かった。

 「特に別に、何も分からないです」

 その胸中は容易に想像できる。打率・191と低空飛行が続く打撃。開幕2番でスタートした打順は8番に変わり、途中で代打を送られるケースも。4月29日巨人戦でスタメンを外れると、5月11日DeNA戦では出番すらなかった。

 「いい結果をもっと残せれば、たくさんの人から選んでいただけると思うんで、ここから頑張りたい。バッティングの方で、もっと(状態を)上げていきたいと思います」

 偽らざる本音だ。何しろ、昨季ゴールデングラブ賞に輝く守備名人。ただ「自分はまだレギュラーじゃない」と話す通り、正遊撃手として君臨するには攻撃でも貢献が求められる。必死に取り組む打撃修正。そこには新井監督の助言があった。

 「自分ができていなかったことを教えていただいた。映像を見ていたけど、自分では気づけなかった。いいタイミングで教えていただいて良かったです」

 朝山打撃コーチによると、指揮官は“どっちつかずになっているから、体に近いところ(の球)を待ち、思い切って引っ張れ”と助言。同コーチは「打ちたい、打たなきゃ…じゃなくて、球数を投げさせるなど相手が嫌がることをやってくれたらOK」とも語った。

 「打席では監督から教えていただいたことをやっているだけ。いい方向にいっていると思うし、いい感じになってきているので、続けたいと思います」

 打って初のオールスター出場へ。ランク外だった昨季から一転、第1回中間発表とはいえトップに立った。得票数が増えれば増えるほど、正遊撃手を目指す26歳は奮起する。(江尾 卓也)

スポーツニッポン

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