阪神・佐藤輝、御礼二塁打2本!球宴ファン投票中間発表、セ三塁で堂々1位 巨人に惜敗も好調ぶりアピール

2025年5月22日(木)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神4—5巨人(2025年5月21日 甲子園)

 阪神は21日の巨人戦に4—5で敗れ、連勝が3で止まった。「マイナビオールスターゲーム2025」(7月23日京セラドーム、24日横浜)の中間発表が始まり、佐藤輝明内野手(26)がセ・リーグの三塁部門で5万4460票を集め、堂々の1位にランクイン。4回に外野フェンス直撃の中越え二塁打を放つと、6回にも痛烈な右翼線二塁打で“御礼マルチ”をマークした。

 佐藤輝が放った驚速の打球は、降りしきる雨を切り裂き、中堅フェンスのラバー最上部に直撃した。4点を先制された直後の4回1死一塁で、反撃ののろしを上げる二塁打。あと1メートルでも飛距離が出ていれば、弾丸ライナーでバックスクリーンに飛び込んでいた。

 「センターに打った打球は、良かったんじゃないですかね」

 緩やかに吹く浜風にスタンドインを阻まれても、背番号8は二塁塁上で充実の表情を浮かべた。6回の第3打席でも魅せる。5点目を奪われた裏の攻撃で、2死無走者から一塁・増田陸を強襲する右二塁打でチャンスメーク。5番・大山の2打席連続適時打を誘発した。2二塁打はともに失点直後の快音だから価値がある。18日広島戦以来2試合ぶりのマルチ安打で、5試合連続安打。4打数2安打で打率は・289に上昇。好調継続で、目標とする打率3割へ一歩ずつ近づいている。

 「普段は(プレー)できないところなので、また新たな発見があるかもしれない。(選ばれれば)楽しみ」

 26歳のハートを揺さぶるうれしい知らせは、試合前に届いた。この日、球宴ファン投票の第1回中間発表が行われ、佐藤輝はセ・リーグの三塁手部門で5万4460票を獲得し、堂々トップに君臨。2位のヤクルト・茂木に4万票近くの大差を付ける独走だった。

 12球団最多得票の森下、大山のクリーンアップ勢も各部門の1位で、近本も外野手部門の2位にランクイン。猛虎が誇る“ドラフト1位カルテット”が、プロ野球ファンの支持を集めた。2年ぶりの「真夏の祭典」出場も大きなモチベーション。「(本塁打?)もちろん!」。2カ月後に控える夢舞台での一発を思い描き、目の前の一戦に死力を尽くす。

 「打てば打つだけ期待も上がる。応えられるように頑張る」

 79年掛布雅之氏以来の「巨人戦開幕から4カード連続アーチ」は、きょう22日の第3戦に持ち越された。45年間も閉ざされたままだった扉を開く“ラストチャンス”。鮮烈な一振りで歴史に名を刻み、宿敵相手に4カード連続の勝ち越しを決める。(八木 勇磨)

 ▽阪神・佐藤輝と球宴 新人の21年はセ・リーグ最多の43万5605票を集め外野手部門1位。22年も外野手部門1位、23年は三塁手部門で巨人・岡本、ヤクルト・村上らを抑えてファン投票で選ばれた。24年は5月15日に打撃不振で2軍落ちしたこともあり、4年目で初めて選ばれなかった。

 ○…佐藤輝(神)が4回と6回に二塁打を放ち、13本でリーグトップに立った。シーズン143試合換算では44本ペースで、10年に新井貴浩がマークした球団記録の42本を上回っている。

スポーツニッポン

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