辻発彦氏 組織を円滑に動かすプロ野球監督の役割とは? “コーチ”の能力を最大限生かす
2025年5月22日(木)15時11分 スポーツニッポン
元西武監督の辻発彦氏(66)がテレ玉の公式YouTube「ツジハツ!!」に出演。組織を円滑に動かす監督の役割について解説した。
ヤクルト、横浜(現DeNA)、中日でコーチ、2軍監督を務め、2017年から6年間、古巣・西武の指揮を執り、リーグ優勝2度、Aクラスに5度導いた。
監督って何をしているのですか?
辻氏は「応援してます!」と笑わせたが、あながち冗談でもなかった。
「見ることが仕事かな。常に選手の動きを感じないといけないんでね。選手を見ることが一番の仕事。変化に気づいてあげないといけない」と明かした。
監督時代は1軍の試合は全てノートにまとめ、2軍の試合も全て見ていた。
見ることが仕事だが、変化に気づいてもすぐ選手に伝えることはしないという。
“中間管理職”であるコーチがいい仕事をすることが組織として大事だと指摘した。
「ピッチャーは投手コーチ、バッティングは打撃コーチに任せる。代打は誰にするか、救援は誰を使うか。ある程度の仕事は任せないといけない。何でも監督が決めていたらうまくいかない」と説明した。
グラウンドで選手の変化に気づいたらまず担当コーチに聞くという。時間をかけて改造している最中だったりするので「なぜそうしてるのか」など聞かない。
「最終責任は監督にある。責任は取るから決めてくれ」という姿勢でコーチ陣と接することが組織を円滑に動かすようだ。