パナソニック・柿本晟弥 最速151キロの新人右腕は2年ぶりの都市対抗出場へ「どんな形でも貢献したい」
2025年5月23日(金)18時4分 スポーツニッポン
第96回都市対抗野球大会近畿地区2次予選は27日から、わかさスタジアム京都で開幕する。2年ぶりの本戦出場を狙うパナソニックは、28日の初戦で日本新薬と激突。新人右腕の柿本晟弥投手(23)が意気込みを明かした。
「チーム一丸となって、目の前の一勝を取りにいきます」
東洋大姫路(兵庫)、東洋大を経て今春入社。最速151キロの直球もさることながら、スライダー、カットボールを自在に操る。春先は社会人野球のレベルの高さに戸惑いを感じたこともあったが、JABA長野大会の西濃運輸戦では先発を任され、4回1/3を2安打2失点。昨年の都市対抗4強チームから4三振を奪う内容に、「真っすぐで押すことはできた」と手応えをつかんだ。
2次予選に向けては課題とされる細かい制球力の向上に努めている。ブルペンでの投球練習ではストライクゾーンの四隅に投げ分けることを徹底。リリース時に100%の力を伝えるべく、キャッチボールから脱力しての投球を心がける。最長50メートルの距離での遠投では「7〜8割の力」で投げることで、実戦を想定したイメージづくりに励む。
好きな言葉は播州地方の方言である「べっちょない」。大丈夫という意味で、中学時代から、ピンチの場面などで思い浮かべる。名門復活をかける今季。「どんな形でも良いから勝利に貢献したい」と先を見据えた。