巨人 V打の甲斐が監督代行!恒例インタビューで超異例「一度は断ったのですが...」阿部監督が粋な計らい
2025年5月23日(金)20時54分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人5—0ヤクルト(2025年5月23日 東京D)
現役選手が史上初の“監督代行”インタビュー?!巨人が今季9度目の先発マウンドに上がった赤星優志投手(25)の快投で5月初の3連勝を飾った。赤星はプロ初の完投を完封で飾り、今季3勝目(3敗)。打っても自身初の2打点を挙げるなど投打で25歳右腕が躍動した。試合後には決勝打を放った甲斐拓也捕手(32)が阿部慎之助監督(46)に代わって勝利監督インタビューを行った。
投打に躍動した赤星がお立ち台で本拠に集結したファンから大歓声を浴びた直後だった。試合後に行われるベンチ裏での監督インタビュー。そこで超異例の光景が広がった。阿部監督がインタビュー場所に現れた後、続いて甲斐が姿を現した。すると阿部監督は「今日は赤星が素晴らしいピッチングだったんで、それをリードした甲斐くんに話を聞いた方がいいと思うんで」と話して笑顔で引き揚げた。
「史上初…そう。僕も初めてのことで」。苦笑いの甲斐“監督代行”は、グラウンド上での勝利のハイタッチの際に依頼されたと明かし「監督が今日は俺の代わりに行ってくれと言われたんで。一度断ったんですけど…。連れてこられました…」と裏話を苦笑いを浮かべながら披露した。
阿部監督の粋な計らいだった。お立ち台はプロ初完封に2打点を挙げた赤星。だが、試合の流れを引き寄せたのは10球粘って決勝打となる先制打を放ち、マスクを被れば25歳右腕をキャリア初の完封に導いた甲斐だった。岡本という大黒柱がいないチームにとって、攻守で大きな柱として存在感を発揮している甲斐。それでも“監督代行”としてのインタビューでは「一人で本当に良く投げてくれた」と赤星を称賛する言葉と、さらなる期待を口にした。
インタビュアーが長い巨人の歴史の中で「史上初のことだと思うんですけど…」と苦笑いを浮かべながら困惑気味に甲斐監督代行に話を聞いていたベンチ裏は、阿部監督と甲斐の赤星やナイン、そしてファンへの熱い思いを感じ笑顔であふれていた。
▼甲斐 (4回に先制打)チャンスだったので何とか次につなぐ意識で打席に立ちました。良い結果になって良かったです。
▼ヘルナンデス (4回に甲斐に続いて適時打)打ったのはストレートだね。三塁ランナーを何としても還そうと思って打席に立ちました。追加点を取れて良かったよ。
▼増田陸 (6回に5点目を叩き出す)チャンスで一本打てて良かったです。