アルピーヌ育成マイニがポール・トゥ・ウイン。接触多発のレース1を制す/FIA F2第5戦

2025年5月24日(土)22時21分 AUTOSPORT web


 5月24日、2025年FIA F2第5戦モンテカルロのスプリントレース(決勝レース1)が行われ、クッシュ・マイニ(ダムス・ルーカスオイル/アルピーヌ育成)がポール・トゥ・ウインで今季初優勝を飾った。


 11番グリッドからスタートを迎えた宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は10位でチェッカーを受け、第5戦の初戦を終えている。



 23日に行われた第5戦の公式予選はAとBの2グループに分かれて実施され、Aグループで5番手タイムを記録したマイニが、リバースグリッドとなるスプリントレースのポールシッターとなった。


 フロントロウ2番手には、ポイントランキング2位のルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)が並び、セカンドロウ3番手にガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)がつけた。


 4番手以降はジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)、アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が続き、ポイントリーダーのアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)は、宮田の前方10番グリッドからのスタートとなった。


 タイヤ交換義務のない30周もしくは45分+1周のスプリントレースは、5分遅れの日本時間21時20分(現地時間14時20分)に気温21.3度、路面温度42.7度、快晴のドライコンディションのなか、幕を開けた。


 抜群の蹴りだしを決めたマイニがホールショット守る一方、ブラウニングがスタートで出遅れ、5番手まで順位を落としてしまう。


 後方では、ターン5(ミラボー)でクロフォードとリンドブラッドが接触。クロフォードはフロントウイングを損傷し、5番手に後退した。さらにラファエル・ヴィラゴメス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)とキアン・シールズ(AIXレーシング)が接触し、シールズはここでレースを終えることとなった。


 トップにマイニ、2番手にミニ、3番手にリンドブラッドが続くなか、宮田は13番手でレースは2周目に突入する。


 ミニがマイニの背後にぴったりと着き、ポジションアップのタイミングを虎視眈々と伺うなか、クロフォードらの接触によってコース上に散らばったパーツを回収するため、4周目にイエローフラッグが提示される。


 イエローは5周目に解除となり、再びミニがマイニとのギャップを縮めにかかる。そんななか、クロフォードとの接触により、リンドブラッドに10秒のタイムペナルティが科された。


 13番手を走る宮田の背後では、ジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)とロマン・スタネ(インビクタ・レーシング)がサイド・バイ・サイドでターン6に進入する。2台は軽く接触し、マルティの翼端版が吹き飛ぶシーンが見られた。


 中盤戦に突入した11周目、2番手ミニがマイニのわずか0.1秒後方に接近し、仕掛ける機会を伺うが、ターン5でオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)とジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)が接触する。


 2台はそのまま走行を続けたが、デュルクセンがコースサイドでマシンを止め、12周目にバーチャル・セーフティカー(VSC)導入となった。


 15周目にリスタートを迎え、上位2台が1分24秒台で周回を重ねる一方、タイムペナルティを受けた3番手のリンドブラッドは1分26秒台で周回し、6台が数珠つなぎとなる。


 後方では、順位争いのなかでマシンを損傷したマルタンス、マルティがピットに戻り、マルタンスは最後尾で隊列に復帰する。マルティはここでレースを終えることになり、宮田は11番手にポジションを上げた。


 オーバーテイクがしにくいコースということもあり、レースはしばしこう着状態となったが、ペースコントロールを行っていた3番手のリンドブラッドが動きを見せる。


 22周目にチームからプッシュの指示を受けたリンドブラッドは、ペースを上げて4番手ブラウニングを引き離し、26周目に2番手ミニのDRS圏内に追いつく。ここからミニはリンドブラッドに追い立てられる展開となった。一方、トップではマイニが独走状態となり、順調に周回を重ねていく。


 ファイナルラップを迎え、2番手ミニ、3番手リンドブラッドの2台がハイペースでコースを駆け抜けるなか、首位を快走するマイニがトップチェッカーを受け、今季初優勝を飾った。


 レース最終盤、リンドブラッドはミニ並びかける勢いでプッシュを続けるが、ポジションアップは叶わず。3位でチェッカーを受けたリンドブラッドは10秒のタイムペナルティを受け、2位にミニ、3位にブラウニングが続く結果となった。宮田は10位でチェッカーを受け、スプリントレースを終えている。


 2025年FIA F2第5戦モンテカルロのフィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間5月25日16時40分(現地時間9時40分)より、タイヤ交換義務を有する周回数42周、もしくは60分+1周で争われる。


■2025年FIA F2第5戦モンテカルロ スプリントレース暫定順位












































































Pos.No.DriverTeamTime/Gap
112K.マイニダムス・ルーカスオイル44’57.639
210G.ミニプレマ・レーシング3.705
37L.ブラウニングハイテックTGR7.299
411J.クロフォードダムス・ルーカスオイル10.493
56R.フェルシュフォーMPモータースポーツ11.257
69S.モントーヤプレマ・レーシング11.937
71L.フォルナローリインビクタ・レーシング13.234
84A.リンドブラッドカンポス・レーシング13.766
917A.ダンロダン・モータースポーツ27.220
1015宮田莉朋ARTグランプリ28.677
112R.スタネインビクタ・レーシング31.687
125O.ゲーテMPモータースポーツ31.981
1323M.エスターソントライデント33.194
1416A.コルデールロダン・モータースポーツ43.613
158D.ベガノビッチハイテックTGR47.785
1622S.メゲトゥニフトライデント61.058
1714V.マルタンスARTグランプリ63.597
1825R.ヴィラゴメスファン・アメルスフォールト・レーシング71.319
3J.マルティカンポス・レーシングDNF
20J.デュルクセンAIXレーシングDNF
24J.ベネットファン・アメルスフォールト・レーシングDNF
21C.シールズAIXレーシングDNF

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