広島・森下 粘投実らず4敗目...「簡単に点を与えすぎ」 5戦連続白星なしでチームは3位後退
2025年5月24日(土)5時45分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 広島1—2DeNA(2025年5月23日 マツダ)
広島・森下暢仁投手(27)が23日、粘投実らず4敗目(3勝)を喫した。本拠地でのDeNA戦で、6回を8安打2失点と試合をつくったものの、打線がジャクソンの荒れ球の前に沈黙。4月18日の阪神戦で3勝目を挙げて以来、5試合続けて白星がなく、自身の連敗は3に伸びた。試合は1—2で惜敗。DeNAと入れ替わり、3位後退となった。
決して糾弾されるような投球ではない。6回で8安打を許しながら2失点。ただ並の投手なら合格点でも、ポテンシャルの高さを認められ、初の開幕投手を任された立場を考えると、もどかしさも拭えない。4敗目を喫した森下は、ふがいない自分を責めた。
「毎回同じことをしている。ランナーを出して粘れていないし、ほぼほぼ点を取られている。簡単に点を与え過ぎかなと思います」
要注意人物に許した2本の痛打によって流れを失った。4回、先頭・牧の左翼線二塁打から1死三塁を招き、オースティンの適時内野安打で先制点を献上。5回2死一塁でも、牧に左翼線への適時二塁打を浴び、痛過ぎる2点目を失った。
戦前に「チャンスメークするし、得点圏でも仕事をするので、勢いに乗せないようにしたい」と警戒していた敵の2番打者。4回、なおも1死満塁で三森を1—2—3の併殺に斬るなど、粘って後続を断っても、試合の主導権を渡してしまっては、心は晴れない。
「打たれる時は全部甘く、ゾーンに入った中で強い打球を打たれている。そういうところで、しっかり空振りが取れたら…」
白星が遠い。4月18日の阪神戦で3勝目を挙げて以降、登板5試合で勝利がなく、4敗目を喫して自身の連敗は3に伸びた。新井監督からは「ヒットを打たれながらも、粘ってゲームをつくった。本人が悔しいと思うし、次の登板に期待している」と背中を押された。
「好投手と当たるので、こういう投球をしていたら勝てないと思う。次こそ粘り強く投げたい。チームに流れを持ってくる投球もできていないので、次はそこも改めたい」
負け数が先行するのは22年6月以来3年ぶり。屈辱的で厳しい現実を、どう改善していくのか。森下暢仁の真価が問われる。
(江尾 卓也)