大の里 横綱昇進が事実上決定!八角理事長が横綱審議委員会への諮問決める 臨時理事会の招集も

2025年5月25日(日)17時44分 スポーツニッポン

 ◇大相撲夏場所千秋楽(2025年5月25日 東京・両国国技館)

 13日目に2場所連続4度目の優勝を決めた大関・大の里(24=二所ノ関部屋)の横綱昇進が事実上決まった。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が横綱審議委員会への諮問を決め、昇進を諮るために審判部が要請した臨時理事会の招集も認めた。

 14勝1敗で2場所連続4度目賜杯。全勝優勝はならなかった。だが、強さも安定感も将来性も感じさせた15日間だった。13日目のV決定は15年初場所の白鵬(現・宮城野親方)以来で、綱獲り力士としては初。横綱審議委員会の推薦の内規を満たし横綱昇進を確実にしていた。

 日本出身の横綱誕生は師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)以来8年ぶりで、初土俵から所要13場所は年6場所制となった1958年以降で最速という記録的なスピード昇進となる。

 ▼高田川審判部長 言うことはない。今日は負けたが楽しみ。会議では異論はなかったです。満場一致。(終わって理事長のところに行った?)そうですね。(今後は)どんどん前にいく大の里を見せてもらえたら。強かったの一言。今日負けたけど、来場所取っていけばいいと思う。前に出て圧倒的にねじ伏せる横綱になってほしい。(東西に横綱)強い人がなるべくしてなる。強いからなると思う。

 結びの一番。大の里の全勝優勝を期待するファンの歓声と、横綱に“意地を見せろ”と激励の声も飛ぶ。取組前から騒然となる中、お互いが気持ちの入った立ち合いを見せた。そこから一度は大の里が圧力で上回り優勢に。しかし、そこから豊昇龍が逆転の上手ひねりを繰り出し全勝優勝を阻んだ。横綱の意地、綱確実の24歳の気迫…気持ちのこもった一番に国技館には悲鳴に似た歓声と、全勝優勝を期待したファンのため息が入り交じった。

 ◇大の里 泰輝(おおのさと・だいき=本名中村泰輝)2000年(平12)6月7日生まれ、石川県河北郡津幡町出身の24歳。7歳から相撲を始め新潟に相撲留学。能生中—海洋高。日体大では1年時に学生横綱、3、4年時にアマ横綱に輝くなど13冠。元横綱・稀勢の里が師匠を務める二所ノ関部屋に入門し、23年夏場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。2場所で十両に昇進し24年初場所で新入幕。同年夏場所で幕内優勝。2度目の優勝を果たした同年秋場所後に大関に昇進した。今年春場所、夏場所で連続優勝。1メートル92、191㌔。得意は突き、押し、右四つ、寄り。家族は両親と妹。

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