楽天・浅村の西武時代の盟友・広島の秋山が打撃分析 ロングティーで築いた広角打法 13年から変わった

2025年5月25日(日)5時30分 スポーツニッポン

 ◇楽天・浅村 通算2000安打達成

 西武時代の盟友・広島の秋山翔吾外野手(37)が、楽天・浅村の打撃技術を「特別解説」した。自身も日米通算2000安打まで196安打としている現役選手が、打撃分析をした。(取材・構成 花里 雄太)

 秋山は「打点王を獲った13年くらいから変わりました」と浅村が広角に長打を打つことができるようになった時期を分析。「投手からすれば、ここに投げておけば大丈夫というコースが少ない」としてそれを支えるスイングの2つのポイントを指摘した。

 「全体的に見れば、軸足の右足を回しきらない点が広角に打てる要因」。そして、フォロースルーの形を例に「最後に打球の方向にバットのヘッドを戻すことができるのは、その方向に力がかかっていないと無理。距離が出せる人の特徴でもある」とした。

 コンスタントに打つことができる理由には、始動からステップした時点での体勢を挙げる。「しっかりとボールとの距離が取れて、打ちにいきながらボールを探せる体勢になっている。どこにバットを出すかを理想的な状態で判断しているので凄くいい形」。その体勢をつくり、左足で一連の動きを受け止めてから体を回転させていることが確率の高さにつながっているとした。

 軸足の右足については「インパクトからフォロースルーにかけて、股関節が回り体は投手方向に向いているのに、まだ軸足の右足甲の外側が残って回りきっていない」と説明。振りきった状況でも、右足に蹴る力が残った状態だという。「動いているボールにアプローチする時に、後ろ足が回りきってしまうのはあまりいいことだとは思いません。それができているのはさすがです」

 こうしたスイングをつくり上げる基礎にあったのがロングティーだという。若手時代からキャンプのメニューに組み込んでおり「どんなコースでも同じような距離で飛ばす。体を大きく使い強く振るという土台ができたと思う」と分析。西武時代と比較し「体の幹が太くなった印象で、重心も高くなりました」と変化を指摘し「重心が低いと、軸足でずっと構え続けるのは筋力的にきつい。今こうやってすっと立っている方が、年間を通してブレなく振れることにつながっていると思います」とさらに打撃が磨かれているとした。

スポーツニッポン

「楽天」をもっと詳しく

「楽天」のニュース

「楽天」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ