高田川審判部長 臨時理事会招集は「満場一致」大の里へ「圧倒的にねじ伏せる横綱になってほしい」
2025年5月25日(日)18時35分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所千秋楽(2025年5月25日 東京・両国国技館)
13日目に2場所連続4度目の優勝を決めた大関・大の里(24=二所ノ関部屋)の横綱昇進が事実上決まった。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が横綱審議委員会への諮問を決め、昇進を諮るために審判部が要請した臨時理事会の招集も認めた。
千秋楽を終え、高田川審判部長は大の里について「言うことはない。今日は負けたが楽しみ。会議では異論はなかったです。満場一致」と臨時理事会招集について明かした。そして八角理事長のところに行ったことも認めた。
大の里の横綱昇進が事実上決まり「どんどん前にいく大の里を見せてもらえたら。強かったの一言。今日負けたけど、来場所取っていけばいいと思う前に出て」と期待。番付に東西の横綱が並ぶのは2021年秋場所(白鵬と照ノ富士)以来となる。「強い人がなるべくしてなる。強いからなると思う」と横綱・大の里誕生へ力強い言葉を口にした。
14勝1敗で2場所連続4度目賜杯。全勝優勝はならなかった。だが、強さも安定感も将来性も感じさせた15日間だった。13日目のV決定は15年初場所の白鵬(現・宮城野親方)以来で、綱獲り力士としては初。横綱審議委員会の推薦の内規を満たし横綱昇進を確実にしていた。
日本出身の横綱誕生は師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)以来8年ぶりで、初土俵から所要13場所は年6場所制となった1958年以降で最速という記録的なスピード昇進となる。