巨人・泉口友汰が2号ソロと決勝2点二塁打「最高です!」…阿部監督「嫌な流れを払拭してくれた」
2025年5月25日(日)6時0分 読売新聞
8回、勝ち越しの2点2塁打を放った泉口(24日)=野口哲司撮影
巨人4—2ヤクルト(セ・リーグ=24日)——巨人が2度目の4連勝。吉川と泉口のソロで先行し、一度は追いつかれたが、八回に泉口の2点二塁打で勝ち越した。ヤクルトは上位打線が無安打と振るわず。
2年目で定位置の足がかりをつかんだ26歳の遊撃手にとって、目の前に広がる景色は想像以上のまぶしさだった。東京ドームで初めてお立ち台に上がった巨人の泉口は、「最高です!」。決勝の2点二塁打を放ったヒーローに、観客の大歓声が降り注いだ。
2—2の八回二死一、二塁で、田口のスライダーを鋭く振り抜いた。逆方向への打球が前進守備を敷いていた外野手の頭上を越えて左中間を破ると、二塁の塁上で力強く拳を握りしめた。「チャンスなので(思い切って)振っていこうと思っていた」。四回に右翼席に運んだ2号ソロとともに、パワーアップした打撃を見せつけた。
打撃不振の門脇に代わり、4月は打率3割1分3厘で1番に定着。ところが、内角攻めで打撃を崩された5月は試合前時点で2割1分9厘と下降気味だった。
「しんどい。ずっと試合に出ている人はすごい」。レギュラー選手の苦しみを実感しつつも、対策を練ろうと、早めに球場入りして打撃映像やデータを精査し、攻められ方を分析するようにしていたという。亀井打撃コーチは、「オフに力強くなったスイングに加え、その姿勢が2年目の大きな変化。成果が出たと思う」と成長ぶりを認める。
この日、大阪桐蔭高の先輩、楽天の浅村が2000安打を達成。高校時代に同じ背番号6を背負った泉口は、「大阪桐蔭で歴代ナンバーワンのショートなので尊敬している。(同じ日に活躍できて)すごくうれしく思います」。タイプこそ異なるが、息長く、チームの勝利に貢献する選手を目指して懸命の日々は続く。(佐野司)
巨人・阿部監督「(泉口の勝ち越し打は)嫌な流れを