「はよ戻ってこい!」藤川阪神"左翼問題"勃発で早期合流が期待される22歳外野手の存在感「いなきゃ、始まらない」
2025年5月26日(月)11時35分 ココカラネクスト

前川は22日に今季初のファーム落ちとなった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
阪神は5月25日の中日戦(バンテリン)に5−1と勝利。攻撃型オーダーも注目された。
前回3連敗したバンテリンドームでの中日3連戦。最終の25日のゲームでは、1−1の9回無死二、三塁で坂本誠志郎が決勝の2点三塁打をマーク。坂本はこの試合、5回に先制のスクイズ、5年ぶり盗塁を決めるなど攻守に大活躍だった。
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またこの試合で注目されたのは攻撃型オーダーにもあった。
開幕から三塁を守る主砲、佐藤輝明がプロ5年目で初の左翼守備についた。
新助っ人のラモン・ヘルナンデスが「6番・三塁」で先発。ヘルナンデスは5回無死一塁で四球を選ぶなど、チャンスメイクに貢献。7回先頭の打席では初の長打となる左翼線へ二塁打も放った。
この起用は最近のチームの懸案事項となっている「左翼問題」も影響を及ぼしてそうだ。開幕を「6番・左翼」で先発した前川右京が打撃不振のため、今月22日に抹消、ファームで再調整を行っている。
前川抹消後の左翼は島田海吏、豊田寛、高寺望夢が守るもいずれも存在感を示せず。とうとう藤川球児監督は開幕からサードを守り、このところ安定した守備を見せていた主砲の佐藤を動かすに至った。
左翼を守った佐藤はこの試合でも猛打賞と結果として攻撃的オーダーが機能するもファンの間では、現在ファームで調整を続ける背番号58に対し「はよ、戻ってこい!」「前川がいなければ始まらない」「また豪快な打撃が見たい」など、SNS上でも早期合流を期待する声も上がっている。
その前川はウエスタンリーグ3試合に出場し、6打数1安打、打率.167(25日現在)と5月に急降下となった打撃の状態に未だ光は見えていない。
ただまもなく始まる交流戦においては敵地ではDH起用も見込まれることで、左の強打者はチームにとっても求められるピースとなるのは間違いない。
昨季は116試合に出場、打率.269、4本塁打。1軍完走と飛躍の年となった。将来の阪神の主軸を担うロマン砲が再びチームに戻ってくるのはいつになるのか。
その間の左翼起用も引き続き、話題を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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