井上尚弥と9月対戦「契約完了」来日アフマダリエフのプロモーター明言 「勝つと思う」尚弥ダウンにも言及

2025年5月26日(月)13時41分 スポーツニッポン

 プロボクシングダブル世界戦の公式会見が26日、横浜市内のホテルで開かれ、英興行大手マッチルームのエディー・ハーン会長が出席して注目を集めた。IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で3位の力石政法(30=大橋、16勝11KO1敗)と対戦する同級1位エドアルド・ヌニェス(27=メキシコ、28勝28KO1敗)がマッチルームと契約している関係で、この日来日。会見で「今、日本ではボクシングが盛んだが、日本のファンには先に謝らないといけない。ヌニェスは凄く強い。恐らく勝ってしまう」とあいさつした。

 ハーン氏は世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が9月に名古屋で対戦を予定しているWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)のプロモーターとしても知られる。対戦の契約は「完了した」と明かし、井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長とは「今回いろんな話をする予定だ。今は関係は悪くないと思うが、明後日(28日)に力石選手が負け、9月に井上選手も負ければ、私のことを嫌いになるかもしれない」とニヤリと笑った。

 ラスベガスでラモン・カルデナス(米国)にダウンを喫しながら8回TKO勝ちした井上について問われると「カルデナスのような選手との試合で、少しモチベーションが上がらなかったのではと思う」と推測。「ムロジョン(アフマダリエフ)との試合ではもっと上げてくるんじゃないか」と9月は気持ちが違うとの見解を示した。

 井上は12月にサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に挑戦を計画しており、来春には東京ドームでWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とのビッグマッチも予定されている。ハーン氏はスーパースターらしい長期の計画については理解しながらも「9月はそんなに簡単な試合にはならない。私はムロジョンが勝つと思う」とくぎを刺した。また、井上がカルデナス戦で弱点を見せたとの論調には「そのレベルの選手に対して、自分が攻めたらどんなパンチが返ってくるとか、あんまり考えずに戦っていたのでは。ムロジョン戦はもっと危機感を感じながら戦ってくるので、あんなことにはならないんじゃないか」とコメントした。

 アフマダリエフは井上戦を見据えて30日にメキシコで調整試合を予定しているが、「小さな興行だ」と自身は視察しない意向。アフマダリエフの強さについて「パンチ力はカルデナスや(昨年5月に井上がダウンを喫したルイス)ネリよりもあるし、この階級では井上選手がこれまで戦ってきた誰よりもパンチが強い。ボクシングスキルも比べものにならないし、頭も良い」と説明。アフマダリエフは対戦を希望して井上を挑発し続けてきたが「指名挑戦者だったのに3回ほど対戦を避けられたと感じているから」と理由を明かした。

スポーツニッポン

「契約」をもっと詳しく

「契約」のニュース

「契約」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ