大の里 横綱昇進確定! 横審が満場一致で推薦「誠に見事な成績」 28日「第75代横綱」誕生へ
2025年5月26日(月)17時56分 スポーツニッポン
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が26日、開かれ、大相撲夏場所13日目に2場所連続4度目の優勝を決めた大関・大の里(24=二所ノ関部屋)を、満場一致で横綱に推薦することを決めた。28日の臨時理事会を経て「第75代横綱・大の里」が誕生する。
大島理森委員長は会見で「2場所連続優勝は誠に見事な成績。そして何よりも受けて泰然とした相撲とプレッシャーの中で堂々とやり抜いた姿を見て、皆さま文句なしという意見でございました」と語った。
そして「今後は、2横綱という形にこれからなっていくわけですが、一層大相撲の発展のために、頑張っていただきたい」と期待。
所要13場所でのスピード昇進となったが「むしろこれから横綱として、しっかりと稽古してもらいながら、期待に応えられるように努力していただきたい」と注文も忘れなかった。
この日、大の里は茨城県阿見町の二所ノ関部屋で会見。「15日間、楽しんで相撲を取れた。歓声を一切プレッシャーに感じることなく、土俵に立てた」と夏場所を振り返った。結びの一番で横綱・豊昇龍(26=立浪部屋)に敗れ全勝優勝を逃したことについては「悔しさもある。超えなければならない壁」と話した。
日本出身の横綱誕生は師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)以来8年ぶりで、初土俵から所要13場所は年6場所制となった1958年以降で最速という記録的なスピード昇進となる。
▼大島宇一郎委員(中日新聞社社長) 今場所は良さが浮きました。そういう存在が続いて抜けた存在だった。まだ若いし、もっと強くなるでしょう。
▼池坊保子委員(元衆院議員) 大の里の昇進は相撲普及に大きな意義があると思います。野球でいえば大谷さんを見て野球選手が増える、同じように大の里関を見て僕も稽古に励もうとか、ひとつの希望になってくれるんじゃないか。
▼紺野美沙子委員(俳優) 今場所から心技体の充実ぶりが伝わって、令和を代表するこれからの相撲界の歴史を作る横綱になれると思いました。大の里フィーバーが巻き起こるのではないか。
▼鹿島茂委員(明大名誉教授) 常勝横綱を目指してほしい。両横綱が頑張って千秋楽全勝対決というようなことがしばらくないので、期待しています。
▼一力雅彦委員(河北新報社社長) プレッシャーがかかる場所で圧倒的な強さを見せた。内容も文句なしです。スピードのある大型力士。まだまだ伸びると思う。
▼上原茂委員(大正製薬社長) 場所を通じて精神的落ち着きがあった。稽古総見では心配だったが、場所で番数を重ねるごとに内容が良くなっていった。
▼真砂靖委員(元財務事務次官) 申し分なしと発言しました。あの体で凄いスピード、安定感抜群という発言をさせてもらいました。両横綱が久しぶりにそろいますので期待しています。
▼室瀬和美委員(漆芸家、人間国宝) 安定度が高いということが強いということ以外にもプラスアルファになり、安心して相撲を楽しめるという今までにない大型の横綱になると皆さんが期待しております。これまでの横綱にない「雰囲気」を醸し出してほしい。