CL出場権を逃したアストンビラが主審選定で統括団体に抗議書 判定に泣いてマンUに敗戦
2025年5月26日(月)15時49分 スポーツニッポン
サッカーのイングランド・プレミアリーグで25日に行われたマンチェスターUとの最終戦に敗れ、来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したアストンビラが主審選定に関してプロ審判の統括団体に抗議書を送ったことを明らかにした。
5位までに来季CL出場権を与えられる状況の中、4位ニューカッスルと5位チェルシーと勝ち点66で並び、得失点差の6位で最終戦を迎えたアストンビラは0—0の後半28分にFWロジャーズが相手GKバユンドゥルからボールを奪ってネットを揺らしたかに見えた。しかし、ブラモール主審はロジャーズに反則があったと判定。映像ではバユンドゥルは両手でボールをつかもうとしていたものの、確保できていない状況にも見えたが、アストンビラのイレブンやエメリ監督の猛抗議は認められなかった。3分後に失点したチームは終了間際にもPKで追加点を奪われて0—2で敗れて6位に終わった。ニューカッスルがエバートンに敗れたため、結果的に引き分けでもCL出場が決まったアストンビラ側は怒りが収まらない。
問題の場面でブラモール主審はバユンドゥルが両手でボールを確保していたと判断。プレミアリーグはSNSで「ボールがゴールに入る前に主審が笛を吹いたのでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による確認の対象ではなかった」と説明した。しかし、エメリ監督は「私は主審と話した。彼は自分のミスを認めている」と指摘。「テレビ映像ではっきりと映っている。あれはミス。大きなミスだ」と吐き捨てた。「我々は受け入れなければならない。我々は毎日ミスはする。私もそうだ」と判定自体は受け入れるとしたが、主審選定に関しては疑問を投げかけた。
クラブは「試合には非常に大きなものが懸かっていたので、もっと経験豊富な審判が任命されるべきだった。今日プレミアリーグで審判を務めた10人の主審のうち、ブラモール氏は2番目に経験が浅かった」と指摘。また「シーズンを通して確立されてきた基準からすれば、早く笛を吹くという決定は現在の審判ガイドラインとは明らかに矛盾している」と訴え「VARはこのような状況が適切に精査されるようにするために存在する。残念ながら、今回はその技術が目的を果たすことができなかった」と続けた。
プレミアリーグ最終節の結果を受け、来季CL出場権は既に決まっていた首位リバプール、2位アーセナルに続いて3位マンチェスターC、4位チェルシー、5位ニューカッスルが獲得。17位ながら欧州リーグ優勝で出場権を得たトットナムを合わせ、大会史上初となる同一リーグから6チームが出場する。