綱取り成功の大の里、千秋楽から一夜明け「やっと終わったという達成感と充実感」
2025年5月26日(月)12時36分 読売新聞
千秋楽から一夜明け、記者会見する大の里関(26日午前、茨城県阿見町で)=伊藤紘二撮影
大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関大の里関(24)が千秋楽から一夜明けた26日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で記者会見を開いた。13日目に優勝を決める独走で、第75代横綱への昇進を確実とした大の里関は「やっと終わったという達成感と充実感がある。1回で(綱取りを)成功できたことは本当にうれしい」と喜びを語った。
立ち合いの馬力と得意の右四つで相手を圧倒する相撲が際立った今場所。「手の使い方が完璧だったと思う」と手応えを口にした。しかし、全勝優勝をかけた千秋楽は横綱豊昇龍関にはね返された。「目標というか、越えなければならない壁。全勝優勝できるよう気持ちをコントロールして、次に向けて頑張りたい」と、雪辱を誓った。
26日午後に開かれる横綱審議委員会で横綱への推薦が決まれば、28日の名古屋場所番付編成会議と臨時理事会で昇進が正式決定する。番付最高位となる実感は「全くない。不思議な感じ」と率直な心境を明かし、「大関(昇進時)の伝達式の空気感を鮮明に覚えている。それをもう一度味わえる喜びがすごくある」と、心待ちにしている様子だった。