CTCC:6月末開幕の改訂版カレンダー発表。最終戦は12月実施の全8戦を予定
2020年5月28日(木)17時3分 AUTOSPORT web

中国最高峰シリーズのCTCCチャイナ・ツーリングカー・チャンピオンシップは、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)により開幕が延期されていた2020年カレンダーの改訂版を発表。TCRチャイナ・シリーズとの併催6戦を含む全8戦を組み、最終戦開催は12月中旬となるスケジュールをアナウンスした。
この中国を代表するシリーズは、WTCC世界ツーリングカー選手権チャンピオンでもあり、WTCR世界ツーリングカー・カップでフォルクスワーゲンをドライブしてきたロブ・ハフが、メンター役として加入するSAICフォルクスワーゲン333レーシング(VWラマンドGTS)を筆頭に、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権ドライバーのアダム・モーガン擁する北京汽車集団(BAICセノヴァD50)、長安フォードFRDチーム(フォード・フォーカスCTCC)に東風キア・レーシング(キアK3 2.0T)、そして広州トヨタ・レーシングチーム(トヨタ・カローラレビン)など多くのマニュファクチャラーが覇権を争っている。
BTCC連覇中であるコリン・ターキントンのゲスト参戦が実現した2019年シリーズ最終戦は、世界的パンデミックの震源地となった武漢のストリートサーキットを舞台に争われたが、2020年カレンダーではその開催地の名はカレンダーになく、上海天馬、株洲(しゅしゅう)、モンゴル自治区のオルドス、上海、寧波を持ち回る構成となった。
オリジナル版のカレンダーで開幕戦を担当する予定だった広東インターナショナル・サーキットはキャンセルとなり、代わって上海天馬サーキットが4週間遅れの6月26〜28日にオープニングラウンドを務める。
その後、7月の株洲、8月の浙江省・紹興にある2016年開業のインターナショナル・サーキットでのイベントや、オルドス、上海戦を経て、9月26〜27日の第6戦寧波国際スピードパークで、当初カレンダーのスケジュールに復帰する計算となる。
そして12月12〜13日の週末に開催予定のシーズンフィナーレは、COVID-19の終息状況をモニタリングしながら、江蘇省の黄海沿いに位置する塩城市のストリートサーキット、またはF1トラックの上海インターナショナル・サーキットでの開催が計画された。
一方、TCRチャイナ・シリーズのプロモーターも、このCTCCカレンダー改訂版の発表に合わせて2度目の暫定スケジュールをアナウンスし、5月と6月に入っていた広東省と浙江省のイベントをキャンセル。新たな開幕戦を7月18〜19日の株洲インターナショナル・サーキット戦とした。
開幕戦同様、第2戦以降のイベントもすべてCTCCとの併催が予定され、8月1〜2日の浙江インターナショナル・サーキット戦から、8月22〜23日のオルドス、9月12〜13日の上海インターナショナル・サーキット、9月26〜27日の寧波国際スピードパーク、そして10月24〜25日株洲の全6戦が予定されている。
■CTCCチャイナ・ツーリングカー・チャンピオンシップ 2020年改訂版カレンダー
Round | Date | Circuit |
---|---|---|
1 | 6月26〜28日 | 上海天馬サーキット |
2 | 7月18〜19日 | 株洲インターナショナル・サーキット* |
3 | 8月1〜2日 | 浙江インターナショナル・サーキット* |
4 | 8月22〜23日 | オルドス・インターナショナル・サーキット* |
5 | 9月12〜13日 | 上海インターナショナル・サーキット* |
6 | 9月26〜27日 | 寧波国際スピードパーク* |
7 | 10月24〜25日 | 株洲インターナショナル・サーキット* |
8 | 12月12〜13日 | 上海国際/塩城市街地(最終確定前) |
*=TCRチャイナ・シリーズ併催