久保建英の“被害実績”を物語る「73回」 今季リーグ最多の被ファウル数に現地メディアも同情 際立った“孤軍奮闘”ぶり「相手は2人をつけてマークを強化した」

2025年5月29日(木)6時6分 ココカラネクスト

久保は相手の徹底マークに苦しんだ(C)Getty Images

 レアル・ソシエダの久保建英は今季、5ゴール0アシストと、クラブ在籍3シーズンで最も低いスタッツとなった。チームも11位という順位に終ったこともあり、チームを牽引した日本人ドリブラーにとって、満足とは程遠い結果だったことは想像に難くない。

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 だがその中で、久保が今季、いかに激しい戦いを送ってきたのかを象徴する記録が伝えられている。スペインメディア『MUNDO DEPORTIVO』が現地時間5月27日、シーズンを通して久保が最も多くのファウルを受けた選手だったと報じた。

 同メディアによると、久保の受けたファウルの数は73回にも上ったとして、「レアル・マドリーのヴィニシウス・ジュニオール(70回)、ジローナのヤンヘル・エレーラ(68回)といった選手たちを上回った」などと綴っている。

 さらに、「このランキングは、クボのドリブルや個人技の高さを示すと同時に、毎試合彼がどれほど厳しいマークに晒されてきたかも物語っている」と評しており、続けて、「今季でドノスティア(※サン・セバスティアンの別名)での3年目を終えたクボは、相手ディフェンスから最も警戒される存在の1人となっていた」と指摘する。

 同メディアは、シーズン中にチームがチャンス創出に苦心していた中、久保がみせていた右サイドからの仕掛で、多くの好機を生んでいたと振り返っており、「今季のレアル・ソシエダにとって最大の攻撃的武器となっていた」と称賛。続けて、「それゆえ相手チームは彼に2人をつけマークを強化し、その影響力を抑えるために守備的な負担を倍増させてきた」と説明する。

 また、今季は相手に主導権を握られる時間が続いたゲームも多かったことなどから、背番号14の攻撃スキルを十分に生かせなかったとして、「クボが持ち味を発揮できる場面も減少した」と強調。その上で、「創造面での連携相手の不足、得点力不足、前線の負傷者の多さといった問題が重なり、クボのプレーにも継続性が失われた。結果として、例年以上に個の勝負を強いられる場面が増え、その多くがファウルという形で止められてきた」などと分析している。

 レアル・ソシエダ3シーズン目での久保は試合中、これまで以上に険しい表情をみせていたようにも感じられた。個人、チームとも思うような成績を残せなかったものの、リーグ最多となるファウルの数は、トッププレーヤーとして成長を遂げたことの証明と言えるのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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