「イマノルにふさわしい別れ」久保建英が“最後のホームゲーム”で躍動 指揮官に捧げる白星での存在感に「悲惨なシーズン終盤で唯一救いだった」
2025年5月20日(火)7時13分 ココカラネクスト

久保もソシエダを去ることになるのだろうか(C)Getty Images
5月18日、ラリーガ第37節が行われ、リーグ戦6試合勝利が無かったレアル・ソシエダがホームで、ジローナを3-2で下し、久々の白星を手にした。退任が決定しているイマノル・アルグアシル監督が率いて最後となる本拠地でのゲーム、チームは乱打戦を制し指揮官の花道を飾った。そして、久保建英も前半から得点に絡む動きをみせるなど、確かな存在感を放っている。
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試合は前半から大きく動いた。5分、レアル・ソシエダがコーナーキックのチャンスで、MFパブロ・マリンが合わせ、ホームチームが先制。その5分後には、ジローナがクリスティアン・ストゥアーニのゴールで同点に追いついた。
だが18分、今度は久保が相手PA内に侵入すると足をかけられPKを獲得。これをミゲル・オヤルサバルがきっちりと決め、再びレアル・ソシエダがリードを奪った。その後、試合を折り返し、77分に同点に追いつかれるも、2-2のスコアからアディショナルタイム、途中出場のFWアルカイツ・マリエスクレーナの勝ち越しゴールが決まり、これがレアル・ソシエダの決勝点に。試合終了のホイッスルとともに、スタジアムは歓喜に包まれている。
久保は前節に続いてフル出場。この試合、前半で2度にわたり強烈なシュートで相手ゴールを脅かすなど、これまでのゲーム同様にチームの攻撃を引っ張っていた。
クラブの地元メディア『Noticias de Gipuzkoa』は試合終了後に配信したゲームレポートの中で、「後半アディショナルタイムのマリエスクレーナのゴールが、揺れ動いた試合展開の末にレアル・ソシエダに勝利をもたらし、イマノルにふさわしい別れを演出した」などと綴り、アルグアシル監督にとって最後のホームゲームを振り返っている。また、「クラブのレジェンドに相応しい別れを用意できないクラブに未来はない。だがこの夜、アノエタはその責任を果たした」として劇的な勝利をそのように評している。
その中で、久保に対する記述もあり、「存在感は際立っており、クロス気味のシュートでGKを脅かす、前半アディショナルタイムでのスーパーゴール未遂の一撃を放った」と回想。他にも、「この悲惨なシーズン終盤で唯一救いだった日本人選手は、動き、モチベーション、技術で試合に刺激を加えていた」などの評価を送っている。
レアル・ソシエダは今季最後の本拠地での試合、ベテラン、若手が躍動し勝利で指揮官の花道を飾った。リーグ終盤では苦しい内容が続いたものの、土壇場でチームは1つとなり、最高の結果をもたらすこととなった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]