恩師退任で去就注目のMF久保建英「ラ・レアルに残って、このチームの成長に貢献したい。ただ…」
2025年5月5日(月)15時16分 サッカーキング
去就注目の久保建英 [写真]=ムツ カワモリ
先月24日に、シーズン終了後のイマノル・アルグアシル監督の退任を発表したレアル・ソシエダ。後任も決まり、6年半に渡って指揮を取った功労者とのラスト5試合のカウントダウンが始まった中、4日にはラ・リーガ第34節でアスレティック・ビルバオと対戦した。同指揮官にとって、33年ぶりの優勝を果たした2019−20シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)決勝戦を筆頭に、現体制下においては計13度対戦(6勝2分5敗)してきた宿敵との最後の“デルビ・バスコ(バスク・ダービー)”となったわけだが、アスレティック・ビルバオがローテンションのゲーム運びを選択したこともあり、膠着した展開のまま時計の針は進み、スコアレスドローでタイムアップ。これで、リーグ戦4試合未勝利となっている。
そんな試合後、ファン投票によるマン・オブ・ザ・マッチに選出された他、現地メディアからも攻撃面で存在感を発揮したと評価された久保建英が、アルグアシル監督の退任に言及。スペインで伸び悩んでいた時期に覚醒を促してくれた“恩師”について、「彼はいつもと変わらず、チームをより良くしようと努力しています。(決断を)理解できるか? はい、理解できない人はいないと思います」とし、「クラブを去る人は他にもいます。ドクターもそうですし、もちろん他にも。結局のところ、各々の判断なので、僕たちはそれを尊重しなければなりません。彼の働きに感謝し、クラブは新しい監督とともに進んでいくのです」と下した決断に敬意を払った。
また久保は、自身の今後についても口にした。アルグアシル監督やロベルト・オラべFD(久保のソシエダ加入に尽力した人物)の退任が、去就に影響を与える可能性も指摘されており、スペイン3強を始めとする国内外のビッグクラブからの関心も伝えられるが、同選手は「(2029年夏まで)契約が残っていますし、ラ・レアルに残って、このチームの成長に貢献したいです」としつつ、「ただ、監督と同じように、将来どうなるかは分かりません。だけど今は契約があり、ラ・レアルの選手なのでね」と慎重な姿勢を見せている。
恩師アルグアシル監督と戦える最後の4試合で、同選手はどのような活躍を見せてくれるのだろうか。そして今夏、久保もまた大きな決断に迫られるに違いない。