ECL決勝・前半の苦戦は“燃え尽き”が原因? チェルシー指揮官「そういう展開になることは予想していた」
2025年5月29日(木)8時10分 サッカーキング
チェルシーを率いるエンツォ・マレスカ監督 [写真]=Getty Images
ECL決勝が行われ、チェルシーはベティス(スペイン)と対戦した。試合は立ち上がりの開始9分、アブデ・エザルズリの得点でベティスが先制に成功。チェルシーは劣勢の時間が続き、ビハインドを背負ったままハーフタイムに突入する。しかし、後半に入ると形成が逆転し、65分にエンソ・フェルナンデスが同点弾を奪取。5分後にはニコラス・ジャクソンのゴールでゲームをひっくり返し、終盤にはジェイドン・サンチョとモイセス・カイセドの追加点でベティスを突き放す。結局、試合は4−1で終了してチェルシーが勝利。ECL制覇を成し遂げた。
試合後のインタビューに応じたマレスカ監督は、「とても嬉しい」と述べつつ、「前半は少しフラストレーションを感じていた。試合への入り方を間違えたと思う」とコメント。「ノッティンガム・フォレスト戦(国内リーグ最終節)の後の喜びが少し行き過ぎていたとも感じていた。シーズンを通してずっとチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指して戦い、それが達成された後だったからね」と“燃え尽き”に似た状況が起こっていたと説明し、「前半は少し苦しんだが、後半はずっと良かった。そして今はとても嬉しい気持ちだよ」と欧州大会優勝を喜んでいる。
また、「ノッティンガム・フォレスト戦の後に選手たちに伝えたのは、『もし私たちが重要なチームになりたいのなら、これまでやってきたことはそれで終わり。あとはファイナルに勝たないといけない』ということだった」と今季のリーグ戦終了後の一幕を回想。一方で「ただ、喜びや疲労もある。相手より48時間少ない準備期間しかなかったからね。彼ら(ベティス)は金曜に消化試合を戦い、僕たちは日曜に大きな目標のために戦った。だから、そういう展開になることはある程度予想していた」と苦しんだ前半に一定の理解を示しつつ、「でも後半は本当に良いプレーができた」と逆転で勝利したチームを称賛した。