創設4年目のECLはチェルシーが制覇! 新指揮官の下で1年目からタイトル獲得…“史上初”の快挙も達成
2025年5月29日(木)6時50分 サッカーキング
ECLを制覇したチェルシー [写真]=Getty Images
近年は安定感を欠く戦いが続き、今夏にエンツォ・マレスカ監督を招へいして新たなスタートを切ったチェルシー。新指揮官の下で臨んだ今季はプレミアリーグで4位フィニッシュを果たし、来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。また、ECLでも6戦全勝でリーグフェーズを突破。決勝トーナメントも順調に勝ち上がり、準決勝ではU−20日本代表DF小杉啓太が所属するユールゴーデン(スウェーデン)を退け決勝に進出した。そんななか、ECL王者の座をかけて激突するのは、クラブ史上初の欧州大会制覇を目指すベティス(スペイン)。創設4年目を迎えた同大会のファイナルがポーランドの『ヴロツワフ市立競技場』で開催された。
試合は立ち上がりの開始9分、アブデ・エザルズリの得点でベティスが先制に成功。チェルシーは劣勢の時間が続き、ビハインドを背負ったままハーフタイムに突入する。しかし、後半に入ると形成が逆転し、65分にエンソ・フェルナンデスが同点弾を奪取。5分後にはニコラス・ジャクソンのゴールでゲームをひっくり返し、終盤にはジェイドン・サンチョとモイセス・カイセドの追加点でベティスを突き放す。結局、試合は4−1で終了してチェルシーが勝利。ECL制覇を成し遂げた。
これまでチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)、UEFAカップウィナーズカップ(1999年に廃止)をいずれも2度ずつ制しているチェルシーは、今回のECL制覇によりUEFA(欧州サッカー連盟)主催の主要4大大会すべてで優勝した初のクラブとなった。また、マレスカ監督は就任1年目ながら近年不振に陥っていたチェルシーを欧州大会優勝へと導く手腕を披露。今後、同クラブは6月に開催されるFIFAクラブワールドカップ2025(CWC)に出場し、“世界一”のタイトル獲得を目指す。