「自分に負けた」力石政法が0―3判定負け 兄・矢吹正道との兄弟同時世界王者ならず
2025年5月29日(木)6時50分 スポーツ報知
試合終了後、ファンに手を合わせて頭を下げる力石政法(カメラ・堺 恒志)
◆プロボクシング ▽IBF世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王座決定戦12回戦 〇エドアルド・ヌニェス(判定)力石政法●(28日・横浜BUNTAI=観衆4000)
IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦は、同級3位・力石政法(30)=大橋=が、同級1位・エドアルド・ヌニェス(27)=メキシコ=に0—3の判定で敗れ王座獲得はならなかった。
腫れ上がった力石の顔から悔しさがにじんだ。「思うような動きと結果が出なかった。ヌニェス選手がうまくてコテンパンにされたなという感じ」。強打を誇る相手に足を使い対抗したが4回以降、足が重くなったという。ガードの上から打たせ一発を返す作戦に変更も0—3の判定負け。「試合前、軽い恐怖心が出た。自分に負けた。世界の壁は高かった」とうなだれた。
昨年7月、大橋ジムに移籍。IBF世界フライ級王者の兄・矢吹正道(32)=LUSH緑=との同時世界王者の夢を目指したが「兄は3回も世界を取ったのに…。足を引っ張って申し訳ない」。今後については「また世界を目指すとも言えない。また頑張ろうという気持ちにも、今はなれない。今は何とも言えない」と話すにとどめた。