今夏退団のマルセロ、レアルでの16年間を追想「僕の名前はマルセロ。自分の歴史を作る者だ」

2022年6月14日(火)11時50分 サッカーキング

レアル・マドリードの歴史に名を刻んだマルセロ [写真]=Getty Images

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 今シーズン限りでレアル・マドリードを退団する元ブラジル代表DFマルセロが13日、同クラブ退団会見を行なった。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在34歳のマルセロは2007年1月にフルミネンセからレアル・マドリードへ加入すると、在籍16シーズンでクラブ歴代12位の公式戦通算546試合に出場。また、チャンピオンズリーグ(CL)5度の優勝を筆頭に、クラブ史上最多の25タイトル獲得の偉業を成し遂げ、“白い巨人”の歴史に名前を刻んでいる。

 まずマルセロは、選手、コーチ、クラブ関係者、家族らに感謝の思いを伝えた。

「チームメイト、コーチ陣に感謝の思い。そして何よりも、用具係や警備員など、裏方のスタッフたちに大きな感謝だ。僕がプレーすることだけに専念できたのは、彼らがいつもすべてを用意してくれていたから。彼らの仕事にスポットライトを当てたい」

「妻にも感謝したい。サッカーを始めたときから、いつも僕のそばにいてくれた。今の自分があるとすれば、それは彼女のおかげだよ」

 またマルセロは「今日は、マドリードに来てから一番幸せな日。なぜなら、僕は去ることになるけど、この場所に遺産を残したと実感しているんだ。チームメイトは、僕のことを小さなキャノン砲を放つマルセロとしてではなく、偉大な人間として見てくれている」と告白し、レアル・マドリードで過ごした16年間を追想した。

「これだけのビッグクラブに来れば、必ず素晴らしい選手に巡り会える。当時、記者たちはロベルト・カルロスの後継者が来ると言っていたけど、僕は“マルセロ”になりたかった。自分にとって、ロベルトのような人は唯一無二の存在であり史上最高の人物だよ。僕の名前はマルセロ。自分の歴史を作る者だ」

「僕がここに残すものは、自分の立ち位置を知る謙虚。チャンピオンズリーグで5度の優勝を成し遂げたけど、僕が出場しなかった先日の決勝戦が、最も重要だと感じた試合だよ。ロドリゴとは試合前にコミュニケーションを取ったし、フェデリコ・バルベルデともね。その時、僕はとても重要な存在になれていると実感した。これが、僕が残したいレガシーなんだ。若い人たちに、すべてが可能であることを理解してもらうこと。そして、僕たちが思っているよりもずっと、このクラブは大切な場所であることに気づいてもらうこと」

 最後にマルセロは、来シーズン以降もプレーを続ける意思を明かしている。

「あまり先のことは考えていない…。一番難しいのは、別れを告げること。このシャツを着ることは、最も美しいことなんだ。物語はすでに書かれているから、未来は怖くない。プレーを続ける、続けられると思っている。そしてもし、マドリードでプレーすることになっても、何も問題はないよ」

サッカーキング

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