借金11と苦戦する西武で応援団のコールが注目集めた理由

2023年6月15日(木)11時19分 ココカラネクスト

 14日の巨人・西武戦で東京ドームに鳴り響いた応援が注目を集めている。西武が3点リードを許した4回一死走者なしの場面。「7番・左翼」で先発出場した金子侑司外野手の打席を迎えると、左翼席に陣取るライオンズ応援団から、まさかのコールが起こった。

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「働け!働け!金子! 働け!働け!金子!」

 金子はこの打席、巨人・戸郷翔征に抑えられ、空振り三振に終わった。試合も1-7で敗れ、チームは今季2度目の4連敗で借金は11まで膨らんだ。歯車がかみ合わず、応援団のフラストレーションが爆発した形だったが、後味の悪さは残った。

 選手を個人攻撃したようにも見える、今回の応援に対し、西武ファンのみならず、気分を害した人が多かったようだ。SNSで賛否さまざまな意見が飛び交うなか、批判のコメントが相次いだ。

「レフトスタンドであの応援を聞いて、不快すぎて恥ずかしくて試合途中で帰った」

「観戦中に泣いている西武のファンもいた。選手もファンも傷つける応援団ってなんなんだ」

「個人がヤジを飛ばすならまだしも、声を合わせて選手を侮辱する応援は、同じ西武ファンとして情けない」

「ジャイアンツファンから見ても、金子選手へのコールはありえなかった。応援自粛レベル」

 金子は盗塁王のタイトルを2度獲得したスピードスター。イケメンで女性人気も高い。FA移籍などで退団する選手が多いチームにあって、19年オフに4年契約を結び「生涯ライオンズ」宣言でファンを喜ばせた。ただ近年は打撃不振やケガなどで出場機会を減らし、今季も4月序盤から打率1割台を低迷していた。

 また波紋を呼んだ今回の応援コールに関して、当該の応援団が試合後、ツイッターを更新。「今日の応援のコールに関してまず謝罪したいと思います。応援団としてみなさんを引っ張っていく上で最悪でみっともないコールをしたことをお詫び申し上げます」とした上で「金子選手に対しても無礼なコールだったと思います」と謝罪。続けて「西地区の応援団がやったことなので厳重注意しこれからは選手に対してもファンの皆さんに対しても失礼のない応援を心がけてやっていきます。本日は誠に申し訳ありませんでした」とした。

 叱咤激励の意味をこめたのかもしれないが、昨今はSNSをめぐって選手への個人攻撃など過度な表現は控えるよう、要請も出ている。厳しい言い方になった今回の「働け」コール。コロナ禍もあり、4年ぶりの声出し応援が解禁となった今年だからこそ、今後の応援のあり方も含めて、引き続き議論が必要となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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