結果の出ない状況にハースF1代表が苛立ち。「チャンスを掴むことができずにいる」

2019年6月17日(月)7時30分 AUTOSPORT web

 ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、チームがコンストラクターズ選手権で下位に留まっている現在の逆境について、大きな苛立ちを募らせている。


 プレシーズンテストでのパフォーマンスから、ハースは中団グループの戦いをリードするだろうと、開幕前の段階では見られていた。


 ハースの2019年型マシンは疑う余地のないスピードを見せており、チームのドライバーたちはVF-19がグリッド上で4番目に優れたマシンであると主張している一方で、長びくタイヤの問題と様々な状況が、チームのパフォーマンスと結果を損なっている。


 前戦カナダGPにおいても、チームは新たなトラブルにつきまとわれた。


 ケビン・マグヌッセンは土曜予選でクラッシュし、決勝日にはトップ10内の順位を争える状態ではなかった。一方のロマン・グロージャンは混乱のファーストラップを耐え抜いた後はペースを出せず、14位という低い順位でレースをフィニッシュしている。


「我々はチャンスを掴むことができていない」とシュタイナーは不満げに語った。


「悲惨な週末だったと言える。それはQ2で始まり、終わることはなかった」


「我々ができる唯一のことは、態勢を立て直して次戦でより優れたレースをすることだ。この状況には、必ず終わりがあるはずだ。」


「これ以上苛立つことはないというポイントが、どこかにあると思う。落ち込んでいるとさえ思わない。落ち込んでなどいないからだ。だが終わりがあるはずで、どこかの時点で上昇傾向になるはずだ。なぜならこれ以上悪くなりようがないからだ。そのタイミングがすぐに訪れることを願っている」


 シュタイナーは、グロージャンのファーストラップでのトラブルは彼の不振の言い訳にはならないとしながらも、マシンが安定性に欠けていることが主な原因であると主張した。


「彼のペースは良かったり悪かったりだった」とシュタイナーは付け加えた。


「数周においては調子が良かったが、その後は良くなかった。あらゆる場所で完全にそのような状態だった」


「彼にファーストラップでの問題がなかったとしても、どのみちポイント圏内でフィニッシュできたということはなかっただろう。11位か12位に近づくことはできたかもしれないがね」


 グロージャンは2年連続で、シーズン最初の4分の1で不振に苦しんでいることになる。しかしグロージャンは、今シーズンは自身の能力における最大のパフォーマンスを発揮していると感じている。


「昨年のこの時期も、楽ではなかった。(今年は)精一杯の力を出していると思う」とグロージャン。


「もちろん改善できることはいろいろある。モナコでピット出口のラインを超えたことは、避けられたことだった。でも全体的に僕は優れた走行をしていると思う」


「意外にも今年は予選では強さを出せていない。通常は僕は予選では調子が良いはずなんだ。でもレースペースはとても速いよ」


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